後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
「後は野となれ山となれ」という言葉は「目の前の問題がなんとかなれば、後の事はどうなってもいい」という意味を指す言葉です。この言葉は、聞いたことあるが意味は詳しくわかっていないという人も多いと思います。努力をして、「もう後はどうなっても構わない!」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。そういった開き直る時に「後は野となれ山となれ」と言います。今回はそんな「野となれ山となれ」について解説を行います。
この記事の目次
後は野となれ山となれの意味とは
「後は野となれ山となれ」という言葉は「目の前の問題がなんとかなれば、後の事はどうなってもいい」という意味を指す言葉です。この後はもうどうなっても知らない、と開き直っており、その後のことは考えない時に使います。「自分は準備するものはしてやり切った!」という時にも使用することができます。ですが多くの場合は、もういいや、と言った心境の時に使用されています。
後は野となれ山となれの由来
この言葉の語源は、江戸時代に歌舞伎の劇作家として活躍していた近松門左衛門という人がいました。近松門左衛門の作品の一つに「冥途の飛脚(めいどのひきゃく)」というものがあり、その劇内で、主人公が客から盗んだ金銭を盗んで使用し、住んでいる町から逃げるというシーンがあります。そのシーンで「あとは野となれ大和路や」と言った言葉が「後は野となれ山となれ」と変化し、今も使用されています。
後は野となれ山となれの文章・例文
例文1.テスト対策はやり切った。もう後は野となれ山となれ!今日はもう寝よう。
例文2.そこまで熱心でもなかったのにクラブ活動でレギュラーに選ばれた、後は野となれ山となれ精神で参加する。
例文3.野となれ山となれの気持ちで仕事をしたら上司に怒られた。
例文4.急遽代理でプレゼンをすることになった、後は野となれ山となれと思って頑張ろう。
例文5.浮気の証拠をすべて納め、これから弁護士を連れて向かう。あとは野となれ山となれだ。
様々な「後は野となれ山となれ」についての例文となります。
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後は野となれ山となれの会話例
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今回起こってしまったトラブル、対応できてるか?
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はい、できうる限りのことは行いました。
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よし、じゃあ後は野となれ山となれだな。結果を待とう。
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一応情報共有も引き続き行います。
トラブルに対して対処している会話。
後は野となれ山となれの類義語
「後は野となれ山となれ」の類義語には、「旅の恥はかき捨て」などの言葉が挙げられます。
後は野となれ山となれの対義語
「後は野となれ山となれ」の対義語には、「立つ鳥後を濁さず」などの言葉が挙げられます。
後は野となれ山となれまとめ
どれだけ努力してもうまくいかない時などあります。そんな時についつい「もう嫌だ!」「もう知らない!」そんな風に思うことがあると思います。今回解説した「後は野となれ山となれ」ですが、開き直る使い方ではなく、全て努力した、という意味合いで使えるようになるのが一番だと思います。今回はそんな「後は野となれ山となれ」について解説しました。