御意見番(ごいけんばん)
「御意見番」とは「豊富な知識と経験を持ち合わせた誰にでも遠慮なく意見を言える人」です。それだけにその分野の専門家や、また様々な業界に精通している実力者などが「御意見番」となります。芸能界の大御所や忖度せずにズバッと意見を言える人気タレントは、見ていても大変気持ちが良いですよね。その反面、間違っていたり賛同を得られないと昨今は炎上されたりするので、そんな事に屈しない強靭な精神力も求められそうです。それでは、「御意見番」についての自論も含めた解説に入らせて頂きます。
御意見番の意味とは
「御意見番」の意味は以下の通りとなります。
(1)経験と知識によって、権力者や各業界に向けてまで遠慮なく意見を言える人。
(2)主君や権力者の側に仕える名参謀として、的確な意見で陰から支える重要人物。
(3)相手の立場に関係なく、己の意見をハッキリと歯に衣着せぬ発言ができる有名人が世間からする「御意見番」や「御意見番タレント」となる。
かつては君主や権力者に意見する参謀的な者を「意見役」や「意見番」と呼ばれたが、それが転じて、現在は、豊富な知識などに裏付けしたズバッと切り込んだ意見を忖度なくできる有名人が世間的な「御意見番」となります。ですから有名芸能人が「御意見番」と呼ばれる事が多く、和田アキ子、マツコ・デラックス、坂上忍、松本人志、加藤浩次、ビートたけしなどが該当します。これらの有名人の特徴から、良い点は褒めつつも悪い点は辛辣に批判し、違った視点からの意見や笑いを取る等が昨今の「御意見番」に求められる能力となっています。また、ある程度の実力を兼ね備えた有名人でないといくら的確な意見を出しても、世間からは相手にされないものです。よって、影響力を誇りながら世間が求める声を代弁できるのが、「御意見番」としての重要な資質ではないでしょうか。使い方としては、「御意見番が辛口意見を出した」「御意見番が世相を斬る」といった形になります。
御意見番の由来
「御意見番」の由来は諸説が入り乱れ正確には判明していませんが、戦国時代などで将軍を陰で支えた軍師や参謀が次第に「意見役」と呼ばれ、それが最終的には現在の「御意見番」に変わったと言われています。
御意見番の文章・例文
例文1.芸能界の御意見番は厳しい意見を言う反面、同じ事務所の不祥事タレントは擁護するので不満を持つ視聴者も多い。
例文2.政権よりの御意見番ほど胡散臭いものはなく、どんな腐敗した問題も言葉巧みにフォローして、その後は議員と会食を楽しむという国民感情とのズレが物凄い。
例文3.サッカー界の御意見番は常に厳しい意見をぶつけるが、それはサッカー愛が溢れる故の苦言なのだろう。
例文4.御意見番タレントを気取っているとネットで炎上され、それがニュースとなり、別の御意見番がコメントするという最高の循環が生まれている。
例文5.御意見番を妙に持て囃しているが、結局は当たえられた役割を演じているだけの台本ありきの虚構な世界で空しくなる。
「御意見番」を肯定・否定的に使った例文となります。
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御意見番の会話例
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ちょっと、テレビのボリューム下げてよ。
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待ってよ。今いいところなんだから! ほら、そろそろ御意見番の辛口タレントがビシッと意見を言うから。
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どうせ大声で、少しばかり過激な意見を言うだけでしょう。茶番だよそんなの!
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待ってよ。私だって、これがエンタメで出し物だって分かった上で楽しんでいるの。
テレビを観ている夫婦が、「御意見番」について意見を言い合っています。
御意見番の類義語
「御意見番」の類義語には、「顧問」「アドバイザー」「コンサルタント」などの言葉が挙げられます。
御意見番まとめ
「御意見番」は経験や知識によって偉い人から不祥事芸能人など、話題になった出来事に的確な意見を言える人で、現在は本音で本質を突ける有名タレントがその役割を担っています。かつては君主などを支える名参謀でしたが、今ではワイドショーなどで不倫タレントや政局などをズバッと切り込んだ意見を言えるのが、世間が求める「御意見番」となっています。