忌憚(きたん)
忌憚という漢字は読むのが難しい漢字なので読めない人も多いと思います。ビジネスで使うことの多い言葉だと思うのでビジネスマンの方などはこの機会に覚えていくといいでしょう。この言葉を使えると、物事に遠慮なく物言いをできるようになっていくと思います。
忌憚の意味とは
忌憚の意味は、「はばかる」「遠慮する」「つつしむ」という意味になります。忌憚のないという使い方を主にすることが多く、忌憚、つまり遠慮のないというという使い方をします。否定的な「なく」「なき」「のない」とセットで使うことが基本です。そのため「忌憚」のみでの使用はありませんのでそこは注意が必要です。敬語で使う場合はご忌憚というように使います。敬語で使うことはできるのですがあまり目上の人に対して使う言葉ではないので気を付けましょう。
忌憚の由来
忌憚の「忌」とは、いまわしいという意味合いを持っており、「憚」ははばかるという意味があります。はばかるは相手に遠慮する、つつしむことです。この漢字が合わさり遠慮することという意味になりました。
忌憚の文章・例文
例文1.忌憚のない言い方をさせていただくのであれば、この案は少々軽はずみですね。
例文2.忌憚なくこのホテルの審査をさせていただくのであれば、サービスも値段も満足いくものではない。
例文3.忌憚なき言い方は相手を傷つける恐れがあるので気をつけなくてはいけない。
例文4.忌憚のない意見を是非いただきたい。
例文5.彼の忌憚のない発言は会社の核心をつくものであった。
遠慮なくというニュアンスで使われていることが多いことがわかりますね。
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忌憚の会話例
この前の会議での案に対して意見は正直どうなの?
はい、忌憚なく言わせていただくのであれば、見通しが甘すぎると思います。根拠のない数字では結果はついてこないだろうというのが正直なところです。
やっぱりそうだよな、数字の見直しが必要だね。
そうですね、もう一度数字を考え直した方がいいと思います。
正直な意見は大体が辛口になるものですよね。
忌憚の類義語
忌憚の類義語には、「遠慮のない」「気遣いがない」「率直な」などがあります。
忌憚まとめ
このように忌憚というのは否定的な言い回しとセットで使って初めて意味を成すということがわかったと思います。あまり良い意味で使うは少ないので、目上の人に使う場合は気をつけてください。