「怒髪天を衝く」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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怒髪天を衝く(どはつてんをつく)

「怒髪天を衝く」とは「髪が逆立つほどの激しい怒り」の事です。漫画などで良くある怒りの表現として、キャラクターの髪の毛が逆立つ事がしばしばありますが、まさにそんな様が「怒髪天を衝く」なのです。従って老若男女にすっかりお馴染みの諺ですが、それ故に詳細などは詳しく知らないと思うので、詳しい解説をさせて頂きます。

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怒髪天を衝くの意味とは

「怒髪天を衝く」の意味は以下の通りとなります。
(1)非常に激怒している。激怒の喩え。
(2)怒りのあまり髪が逆立ち冠を突き上げる。
(3)激しい怒りで髪が逆立つほどの憤怒や形相。
(4)「怒髪天を突く」とも書く。「怒髪冠を衝く」も同義。
”怒髪”は「激しい怒りで髪が逆立つ」、”天”は「天国」「空」、”衝く”は「(怒りで逆立った髪が)冠を突き上げる」となり、怒りのあまりまるで髪が冠を突き上げて天まで届く程と喩えています。”怒髪”だけでも怒りの表現として成立しますが、さらに強烈な怒りと強調するのが「怒髪天を衝く」なのです。より深掘りすると、直接には冠は表現されていませんが、冠を被る国王が烈火の如く激怒した事を踏まえて、この様になったのです。単なる怒りではなく、顔を真っ赤にした怒り・激高・怒りが沸騰・怒り狂うなどの表現が類似で、現代流に例えるならブチギレる・マジギレする・茹でダコになるといった表現になります。また、文章としては「怒髪天を衝く勢い」「怒髪天を衝く形相」「怒髪天を衝くほどの激高」といった形になります。

怒髪天を衝くの由来

「怒髪天を衝く」の由来は、中国前漢時代の歴史書「史記」の「廉頗・藺相如列伝」となります。

怒髪天を衝くの文章・例文

例文1.小学生の娘をイジメていた同級生と両親、そして見過ごしていた担任教師には怒髪天を衝く程の怒りを覚えた。
例文2.常に私だけを邪険に扱う上司には、遂に堪忍袋の緒が切れて怒髪天を衝くほど暴言を吐いてしまった。
例文3.普段は温厚だが、あおり運転を仕掛ける悪質ドライバーには怒髪天を衝く如く腸が煮えくり返り、思わず復讐代行業者に依頼したくなる程だ。
例文4.冴えない人生をずっと歩み続け、そんな不甲斐ない自分自身に怒髪天を衝く様に感情が爆発して、思わず金髪のモヒカンにしてしまった。
例文5.溺愛して育てた愛犬はとても我儘で、少しの事でも我慢が出来ず怒髪天を衝く様な形相になってワンワンと大騒ぎになる。

「怒髪天を衝く」を職場上司や愛犬に使った例文です。

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怒髪天を衝くの会話例

  • 髪の毛がボサボサだよ、一体どうしたの?

  • ちょっと聞いてよ! さっき、コンビニの前で車に轢かれそうになったの! 普通は運転手が謝るでしょう。 それがクラクション鳴らして、そのままブーンよ。もう、怒髪天を衝くぐらい怒り心頭で、髪の毛を思わずかきむしったの!

  • でも良かったよ。怪我なくて元気そうで!

  • 私は反射神経が良かったから、奇跡的に助かったのよ。これが普通の人なら大怪我よ。分かるでしょう!

コンビニに行く途中で車に轢かれそうになった妻が、怒髪天を衝く様な怒り具合となっています。

怒髪天を衝くの類義語

「怒髪天を衝く」の類義語には、「堪忍袋の緒が切れる」「逆鱗に触れる」「柳眉を逆立てる」などの言葉が挙げられます。

怒髪天を衝くまとめ

「怒髪天を衝く」とは、まるで髪の毛が逆立ち冠を突き上げるほどの激しい怒りの事です。怒りで髪の毛が逆立つとは、昔だけでなく現在でも怒りの最上級の表現で、それは漫画やアニメなどでも頻繁に用いられている程です。”怒髪”だけでも十分過ぎる程の怒りの表現ですが、さらに怒りを強調する際には「怒髪天を衝く」となります。

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