恐妻家(きょうさいか)
日本における家庭のあり方というのは、諸外国から見たらどうなのでしょうか。特に夫婦間の関係というのは家庭によってその様相が様々です。同じ目線でお互いを助け合いながら仲睦まじい夫婦もいれば、どちらか一方が強くなって支配体制のような形態が出来上がってしまっている夫婦もいるでしょう。そこで、「恐妻家」という言葉の意味に関して解説をしていきたいと思います。
恐妻家の意味
恐妻家というのは、家庭内において妻が夫よりも強い立ち位置にあり、夫が妻に逆らえないような状態を指しています。近年では恐妻家芸人といったようなメディアに露出する職業の人が自身が恐妻家ということでそのワードが広く知られるようになったようです。ただし、自らを恐妻家と名乗る夫はそのことが後に妻の耳に入りでもしたら、どんな目に遭うかわからないのでそれを言わない人も多いようです。
恐妻家の由来
恐妻家という言葉に関する記述は、実は大正時代には存在していたようで、大正13年の「春日局の焼餅競争」には秀忠に関する記述として「二代将軍も随分な恐妻家であります」というふうにあります。
そして、この言葉の考案者はノンフィクション作家でありジャーナリストでもある「大宅壮一」であるという説と、マルチタレントとして活躍した「徳川夢声」の共済組合を恐妻組合ともじったことが語源であるという2つの説が存在しています。
恐妻家の文章・例文
例文1.実は私は恐妻家なんです
例文2.恐妻家なので妻には頭が上がりません
例文3.恐妻家のタレントは意外に多いらしい
例文4.恐妻家の芸人はそれを自虐ネタにするから面白い
例文5.私は恐妻家だけれども、妻を嫌いにはなれない
今日では恐妻家というワードは広く知られていますが、特定の状況を指す言葉だけに幅広く使えるという類の言葉ではないようです。
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恐妻家の会話例
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会社の後輩がとんでもない恐妻家らしくて、話を聞いていて怖くなってしまうほどなんだよ。
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恐妻家の家庭って意外に多いらしいからね。
私もそのくらい強くなった方がいいかな? -
勘弁してよ!うちは今のままで十分だよ!
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冗談だよ。でも、何かあったら恐妻家になるから覚悟してね(笑)
本当に恐妻家の家庭は、とても人に言えないぐらい妻が強いようで、度が過ぎると離婚につながるようなケースもあるということです。
恐妻家の類義語
恐妻家の類義語としては、同じように家庭内で妻の立ち位置が強いという意味の言葉で「カカア天下」という言葉があげられるでしょう。また、反対の言葉としては「愛妻家」という言葉があげられます。
恐妻家まとめ
恐妻家という言葉に関して解説をしてきました。世間には広く知られるようになった言葉なので、それがどういうものかも理解している人は多いでしょう。恐妻家であることで円満になっている家庭と、そうでない家庭の例があるようです。