悠悠閑閑(ゆうゆうかんかん)
皆さんは良いアイディアを出す為に何かしたことがありますか?アイディアというものはふとしたときに思いつくものです。
室内に籠もって必至に考えている時よりも、正に「悠悠閑閑」と外に出て散歩してる時に思いついたりするものです。旅行に出掛けたり、空間を変えたり、余裕を持って悠々閑々と=「ゆっくりと落ち着くと」今まで見えてなかったものが見えてくるかもしれません。
今回は、この「悠悠閑閑」という四字熟語について解説していきたいと思います。
悠悠閑閑の意味とは
「悠悠閑閑」とは、「ゆっくりのんびりとしている様子」また「そのように落ち着いている人の様子」を表す言葉です。
どんな時も動じず慌てない人のイメージです。近年は「悠々閑々」と書く人が増えています。また「悠悠緩緩」と書かれたり「優々閑々」と書かれることもあります。
悠悠閑閑の由来
「悠悠閑閑」という言葉は紀元前に中国で多くの優秀な学者を集めて作られた淮南子(えなんじ)という思想書にも出てくるとても古くから使われている言葉です。
「悠悠」は焦らずにゆっくりしている様子、「閑閑」は静かで落ち着いている様子を表す言葉です。
この似た二つの熟語を合わせることで、より意味を強調させています。
悠悠閑閑の文章・例文
例文1.66歳になったら仕事を退職して、余生は悠悠閑閑たる生活をしていくと決めていたのでとても楽しみである。
例文2.久しぶりの大きい地震だったが父は悠悠閑閑とガス栓を締めたり対処していた。
例文3.私は悠悠閑閑とした大自然の中で過ごす時間が大好きだ。
例文4.祖父は戦争を経験しているからか、どんな時も動じず悠悠閑閑たる態度を崩さない。
例文5.将来のことを考えず、大学も行かず、働くこともせず、実家で悠悠閑閑たる生活をしている私を見て友人が驚いた。
「悠悠閑閑」はとても良い言葉ですが、限度を超えると人に迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
忙しない現代に疲れを感じているのか、座右の銘にする人も多い言葉です。人に迷惑がかからない範囲で「悠悠閑閑」と生きていきたいですね。
悠悠閑閑の会話例
-
これは樹齢1000年を超える大木で最近パワースポットとして人気を集めています。
-
この悠悠閑閑とした姿には圧倒されますね。
-
悠悠閑閑とした大自然の中でも圧倒的な存在感を感じると人気です。
-
私も何事にも動じない悠悠閑閑たる余裕を感じさせる大人になれるような気がしてきました。
「悠悠閑閑」には「と」「として」「たる」と続けて使うことが主なので覚えておきましょう。
悠悠閑閑の類義語
「悠悠閑閑」の類義語には「悠悠閑適」「悠悠自適」「余裕綽綽」があります。また反対語は「俗用多端」などがあげられます。
悠悠閑閑まとめ
仕事など忙しい時はついつい焦ってしまい、ミスをすることもあるでしょう。そして更に焦ってしまうとまた別のミスを引き起こしてしまうかもしれません。
そんな時こそ「悠悠閑閑」と落ち着いて、一つ一つ対処することがベストですね。どんな時も焦らずに「悠悠閑閑」と自分を保つことは生きる上で大切です。日々の生活において必死に頑張ることは大事ですが、合間合間でこの「悠悠閑閑」という言葉を思い出して一呼吸おくと上手に生きられるかもしれません。