「悠遠」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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悠遠(ゆうえん)

「悠遠」とは「時間的や空間的に非常に離れている大昔・未来・遠方など」です。現代なら過去・未来・遠方をそれぞれ単独で使いますが、昔はこれらを一つに纏めた「悠遠」という言葉を好んで使っていた事もあったそうで、もちろん昔でも違感を覚えた人はいるでしょうが、過去や未来や遠方も現在よりも「離れている」という点では共通するものがあります。

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悠遠の意味とは

「悠遠」の意味は以下の通りとなります。
 (1)時間的や空間的に遥かに遠い事。時間的に遥か遠くに離れている事。
 (2)想像を絶するほどの遥か遠く。遠く遥か。
”悠”は「時間的や空間的にどこまでも続く」「遥か」「気分がゆったりしている」、”遠”は「距離や時間が隔たる」「縁や関係が薄い」「奥深い」「遠ざける」で、時間や空間的にも距離が相当離れているのが「悠遠」です。ですから、「大昔」や「遥か先の未来」や「遠距離」といった意味を持ち、それらを一つに纏めたのが「悠遠」になります。通常は会話などで用いる事はなく文章語として使用され、「悠遠の昔から」「悠遠な太古」「悠遠なる未来」「悠遠な場所」「悠遠の結果」といった形が有名です。元々は中国語なので、それが日本でも用いられるようになりましたが、現代においては少々違感もありますが便利な言葉であるのは間違いありません。

悠遠の由来

「悠遠」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては中国最古の詩集で儒教経典の経書「詩経」の詩「小」などに文言が記されています。

悠遠の文章・例文

例文1.今日も夢の中では悠遠な世界を彷徨う事を願い床に就く。
例文2.悠遠なる太古は不気味な昆虫や爬虫類があちこちにウヨウヨいたと思うと、考えただけで背中がゾッとする。
例文3.久しぶりの連休なのでバイクを走らせガソリンが無くなる悠遠な彼方まで走ってみる事にした。
例文4.我々の悠遠なる未来には確実に地獄が待っていて、それは全て政治家と官僚に上級国民の責任であるが彼らはこれっぽちも気にせず、地獄でもせっせと金を稼ごうと躍起だろう。
例文5.俺とお前は悠遠なる時間に身を任せ、世界の悲鳴など耳を貸さずに生きていく。
「悠遠」を使った例文となります。

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悠遠の会話例

  • ウクライナとロシアの戦争ももう一年以上だってね。

  • お互いが一歩も譲らないからこの先も続くけど…。それにしても戦争って悠遠の時代から受け継いだ負の遺産なのに現代でも愚かに続けるよのね。

  • それは大統領といった権力者は基本的に強硬派ばかりだから、戦争に踏み切るんだよ。第一、自分達は戦場に立たないから痛みを知らない。

  • 残酷だけどウクライナとロシアに関しては、どちらかが相当大きく痛手を負わない限りはズルズルと続きそうね。

ウクライナとロシアの戦争についての会話となります。

悠遠の類義語

「悠遠」の類義語には「程遠い」「恒久」「間遠」「悠久」「遠隔」「遠路」「絶遠」などの言葉が挙げられます。

悠遠の対義語

「悠遠」の対義語には「近い」「近所」「付近」「今」「現在」「現下」「只今」「現今」などの言葉が挙げられます。

悠遠まとめ

大昔や遠い先の未来、または距離的にすごく遠く離れているといった意味を持つのが「悠遠」です。大昔や未来といった相反する意味を同時に持つので少々難しくも感じますが、時間的や空間的に遠く離れているとすると納得できると思います。

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