悪運が強い(あくうんがつよい)
何かハプニングが起きた際に全くの無事だった人のことを、「悪運が強い人」なんて表現したことはありませんか?
実はこの言葉、元々は強運を持っているという意味で使うべき言葉ではありません。
今回はそんな「悪運が強い」という言葉を解説していきたいと思います。
悪運が強いの意味
「悪運が強い」という言葉は、実は読んで字のごとく、「悪いことをしたのに誰からも咎められずに、罰せられない」ような運の強い人のことを表現する言葉です。
「悪い運・不幸なことが多い」という意味や、「悪いことがあったが、運の良さで助かった」「強運の持ち主」という意味で使用されることが多くありますが、元々の使用方法は上記なので気をつけましょう。
最近では「強運の持ち主」として誤用されることが多いこともあり、辞書などではこちらの意味も正しいものとして記載されることが多くなりました。
しかし、本来は「悪い人」へ使用する言葉ですので、使用する際は注意が必要です。
悪運が強いの由来
残念ながらはっきりとした語源は見つかりませんでした。
1869年頃に三遊亭円朝によって創作された落語「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」に、「悪運の強い奴で、表へ遁げれば弟子が頑張ってゐるから」という台詞があります。
悪運が強いの文章・例文
例文1.悪運の強さで今まで遅刻を見逃されてきたが、ついに怒られてしまった。
例文2.またあいつに逃げられてしまった。こんなに悪運の強いやつは初めてだ。
例文3.ルパン三世はなんとも悪運の強い大泥棒だ。
例文4.ただ運がいいだけじゃなく、悪運まで強いなんて、恐れ入ったよ。
例文5.自分の悪運の強さには、半ばあきれる思いさえある。
悪事をしていることが前提の言葉なので、一般的には褒め言葉として使用する言葉ではありません。
身近な人や懇意にしている人に使用して怒られないようにしましょう。
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悪運が強いの会話例
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この間数学の授業で、宿題を忘れたんだよ。
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数学っていうと、よく怒る先生でしょ?大丈夫だった?
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実はその日、先生の誕生日で気分が良かったらしく、全く怒られなかったんだ!誕生日に感謝だね!
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あなたって本当に悪運が強いわね。後からでもいいから、宿題はしなきゃダメよ。
悪運が強いの類義語
悪運が強いの類義語は、「憎まれっ子世にはばかる 」が挙げられます。
悪運が強いまとめ
悪い人の運が良いなんて、なんだか嫌な言葉ではありますね。悪運を強くするのではなく、普通の運勢をよくしていきたいものです。もし悪いことをしてお咎めなしだった場合も、しっかりと自分の罪を償って、自分に正直な人生を歩んでいきましょう。