意趣返し(いしゅがえし)
あなたにも何かやられて腹が立った出来事に出くわしたことは、一度や二度ないでしょうか?そのような嫌だと感じることが積もりに積もった状態から、その怨みを相手にし返すこと、復讐するといった意味を持つ言葉がこの言葉になります。
今回はそんな「意趣返し」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
意趣返しの意味とは
「意趣返し」とは、人を恨んだり憎んだりすることを表す「意趣」という言葉と、その想いを返し叩き付けるという意味で「返し」という二つの言葉が合わさることで、相手への積年の恨みを晴らす、しかえしをするといったような意味を持つ言葉となっております。
意趣返しの由来
「意趣返し」という言葉、語源となったのは1711年、江戸の時代の近世文学というものに分類される浮世草子(うきよぞうし)といった形式で書かれた傾城禁短気(けいせいきんたんき)というものの中に「太夫に鼻を明かさす程の意趣がへしは有まじ」という一文が登場し、この中の意趣という言葉が元となったと考えられます。
意趣返しの文章・例文
例文1.ドラマ半沢直樹では意趣返しという言葉がわかりやすく表現されている。
例文2.長年いじめられていた私はついに意趣返しをした。
例文3.彼女の意趣返しは意趣返しと呼べるほどのものではない。
例文4.意趣返しをされるような生き方はしないようにしよう。
例文5.彼は意趣返しされるような行為をしている人自体を無くそうと奔走している正義のヒーローだ。
意趣返しという言葉は仕返しなどの意味を持った言葉ですが、少し重い性質を持ったものになっています。
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意趣返しの会話例
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昨日、長年私のことをいじめてきた人に意趣返しをしてやりましたよ!。
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えええ!どんなことをされたんですか!
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とびっきりのホラー映画を最高のコメディ作品だよとパッケージを隠して渡してやりました!
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うーん。
何が意趣返しとなるかはその人の感性によって異なってくるものかもしれませんね。
意趣返しの類義語
意趣返しの類義語としては、「復讐(ふくしゅう)」や、「雪辱を果たす(せつじょくをはたす)」などの言葉が挙げられます。
意趣返しまとめ
意趣返しとは単に今この場でやられたことをやり返す、という即時的な意味ではなく、意趣という部分に根深い恨みの想いの意味が込められていることから、使われるのは非常に重大な場面などになってくるものになります。
半沢直樹というドラマで「倍返し」という言葉が使われていましたが、まさにああいった形で、抑えに抑えてきた想いを叩き付けるような状況で用いる言葉になるため、意趣返しされるような生き方をしていない人には到底縁がない言葉ではありますよね。