愚の骨頂(ぐのこっちょう)
愚の骨頂とは、この上なく愚かで馬鹿げていることを表す言葉です。身の回りで少し愚かな人がいた時、それを指す意味でこの言葉を使ったことがある方もいるのではないでしょうか。今回はそんな「愚の骨頂」について解説していきます。
愚の骨頂の意味とは
愚の骨頂とは、その文字の通り、この上なくとても愚かな状態を表しています。似たような言葉には「真骨頂」というものがありますが、真骨頂はその人が持っているそのものの特徴などを表す際に用いられます。そのため、愚の骨頂は愚かな人を指すためマイナスなニュアンスで使われるのに対し、真骨頂はむしろ、○○と言えば彼の真骨頂だといった感じで、プラスの意味で用いられることが多いです。因みに、愚の骨頂は英語では「The height of stupidity.」と表記されます。
愚の骨頂の由来
愚の骨頂の由来は「骨頂」が主にあります。「愚」とはその文字の通り愚かであることを表しています。「骨頂」は元々は「骨張」と書かれていて、意地を張るといった意味を持っていました。それがだんだんと、程度の中でも最も甚だしいという意味を持つ「骨頂」に変わり、「愚の骨頂」と使われるようになりました。
愚の骨頂の文章・例文
例文1.あれだけ同じことを何度も言われておきながら失敗するとは、愚の骨頂だ。
例文2.格下の相手を侮って負けるとは、愚の骨頂にも程がある。
例文3.明らかにこのままでは仕事が終わらないのに何も手を打たないなんて、愚の骨頂である。
例文4.交通費を支給してもらえるとはいえ、毎日乗る電車の定期を買わないのは愚の骨頂ではないか。
例文5.試験前なのに遊んでいたら単位を落としてしまい、愚の骨頂だったと反省する。
愚の骨頂を使った例文です。その意味の通り、この上なく愚かな様子を表している言葉になります。
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愚の骨頂の会話例
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また同じ失敗を繰り返してしまったよ。テストでいつも復習している問題なのにまた間違えちゃった。
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毎回同じミスをするなんて、それはさすがに愚の骨頂だね。
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自分でも分かっているんだけど、どうしても覚えられないんだよね。
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それなら、先生に直接教えてもらって、勉強法も変えてみたら?
毎回同じ問題をミスしてしまうことについて、愚の骨頂だと指摘されている様子です。
愚の骨頂の類義語
愚の骨頂の類義語は、「愚か者の極み」や「バカの極み」、「愚の至り」などがあげられます。
愚の骨頂の対義語
愚の骨頂の対義語は、意味の欄でもご紹介した「真骨頂」などです。
愚の骨頂まとめ
愚の骨頂とは、この上なく愚かであるという事でした。自身への自虐や戒めとして用いるのは良いのですが、あまり人に対して愚の骨頂という言葉を使うのは、ただ相手に対して不快な思いをさせるだけになってしまう可能性もあるので、日常ではあまり使わない方が良い言葉なのかもしれません。