「愛想を尽かす」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

愛想を尽かす(あいそをつかす)

｢愛想を尽かす｣とは｢好きだったものが嫌いになり、興味や好意を失う事｣です。何事も好きになるのが早い人ほど興味を失うのも早いそうで、それぐらい人間の感情とは計り知れないところがあるそうです。好きだったはずなのに、時間が経過して嫌な部分が垣間見れたり成長などで自分の感情が変化すると、｢愛想を尽かす事｣も必然なのかも知れません。

愛想を尽かすの意味とは

｢愛想を尽かす｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)相手に呆れ果て好意や親愛の感情を失う事。
　(2)相手への好意や愛情を捨てる。
　(3)見限る。嫌になる。嫌いになる。
　(4)｢愛想が尽きる｣も同義。
”愛想”は｢人に接する態度｣｢人に対する好意｣｢心遣い｣｢飲食店での支払い･勘定｣、”尽かす”は｢すっかり出して無くす｣で、相手への好意を失い嫌いになったり嫌な気持ちの方が強まるのが｢愛想を尽かす｣です。これは単に嫌いというよりも、当初は良い気持ちを抱いていたが何かしらの出来事などによってその感情を失ってしまい、今では呆れたり毛嫌いの感情の方が上回っています。ですから、すっかり冷めた･嫌い･見捨てる･見切るなども｢愛想を尽かす｣とほぼ同じニュアンスとなります。基本的には人間関係で使用しますが、例えば仕事や趣味などへの熱い情熱めいたものが失ってしまった時も｢愛想を尽かす｣です。よって、かつては入れ込んだものほど冷めるのも一瞬となる事から、見限りの感情全般での表現となります。

愛想を尽かすの由来

｢愛想を尽かす｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代の書物｢評判記｣の｢色道大鏡｣などに文言が記されています。

愛想を尽かすの文章・例文

例文1.｢いい加減にして｣と、彼女に愛想を尽かされた男の日課は閉店までのパチンコ勝負で、さすがに言い訳のしようがない。
例文2.愛想を尽かされ妻と子供が出て行って早3年、そこから人が変わったように真人間に変身し炊事や掃除も苦ではなくなり、町内の行事にも積極的に顔を出すほどだ。
例文3.あれだけバラエティ番組が大好きだったが、関西人のおしつけや自分達が笑いの正義とする厚かましさに愛想を尽かし、部屋のテレビはニュースとスポーツ専用映像装置になった。
例文4.さんざん我慢をしたが禁酒禁煙生活に遂に愛想を尽かし、年末までに近所のコンビニの全在庫を買い占める勢いで飲んで吸ってやろうと決意を固めた。
例文5.あまりにもテスト成績が悪く両親からも愛想を尽かされると思うが、ここから奇跡の大逆転を成し遂げようと思っている。
｢愛想を尽かす｣を使った例文となります。

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愛想を尽かすの会話例

• 

  さすがに○○さんの態度は見過ごす事が出来なくなっているな。
• 

  いつも不愛想だし1人だけ必ず残業をしないのは、ちょっと…。
• 

  俺の方からガツンと注意するから、ちょっと待っていて。
• 

  もしかしたら、○○さんは仕事に愛想を尽かし、もうどうでもいいから残業をしなくなったんでは…。どう思いますか？

上司と部下が残業をしなくなった同僚について会話をしています。

愛想を尽かすの類義語

｢愛想を尽かす｣の類義語には、｢見放す｣｢匙を投げる｣｢見切りを付ける｣｢見込みがない｣などの言葉が挙げられます。

愛想を尽かすの対義語

｢愛想を尽かす｣の対義語には、｢お愛想｣｢見込む｣｢見込みがある｣｢見直す｣｢目を掛ける｣｢愛想が良い｣などの言葉が挙げられます。

愛想を尽かすまとめ

｢愛想を尽かす｣は抱いていた好意や愛情がなくなり、逆に嫌いになる事です。対人関係だけでなく仕事などにも使用し、以前は好きだったが今は嫌いになったのが｢愛想を尽かす｣となります。