感極まる(かんきわまる)
「感極まる」とは「強い感動や感激で抑えきれない感情が生じる事」です。感動する瞬間は人によって様々ですが、そこで込み上げてくる熱い思いや気持ちは共通するものがありますよね。例えば、自身や身内の結婚式や子供の入学式や卒業式であったり、子犬や子猫の動画で胸が熱くなる事もあるでしょう。そんな感動を抱く気持ち「感極まる」の解説となります。
感極まるの意味とは
「感極まる」の意味は以下の通りとなります。
(1)非常に感動する。とても感激する。
(2)感銘する出来事に影響され強い感情が生じる。
”感”は「深く心が動く」「感動」「心の動き」「物事の様子」、”極まる”は「ぎりぎりの状態」「限界に達する」「この上なく」「終わり」「尽きる」「決まる」で、強い感動や非情に感動するなど感情が込み上げて抑えきれないようになるのが「感極まる」です。それは、応援しているスポーツチームが劇的な結果で優勝する。大好きなアーティストがライブのアンコールで名曲を熱唱した等々の興奮や感動から「感極まる」と表現します。他にも思い出や励ましから、大成功した芸能人が苦労した若い頃を思い出して「感極まって涙を流した」。入院患者からの応援メッセージに「感極まってしまう」といった風にもなります。よって、強く感情が揺さぶられて使う言葉であり、基本的にはとてもポジティブな形ばかりです。
感極まるの由来
「感極まる」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の詩人兼小説家・国木田独歩の著書「遺言」(1900年)などに文言が記されています。
感極まるの文章・例文
例文1.アラフォーやアラフィフには昭和の名曲の方が骨身に染みて、時には感極まって涙が零れてしまう。
例文2.それこそビートルズの来日ライブは全国で感極まるファンが続出した世紀の大イベントとなった。
例文3.私には最難関の国家資格である普通自動車免許を3回目でやっと合格し、病院経営の父とエステ経営の母も嬉しさのあまり感極まったのか二人がそれぞれお祝い100万円をくれ、上流階級で生まれた特権を噛み締めた。
例文4.朝食に目玉焼きとウインナーがあるだけで感極まるのだから、俺程安っぽい男もいないだろう。
例文5.海や小川で拾った小石を冗談半分でフリマに出品したら、がんがん売れてしまい思わず世の中は変わった人が多くて幸せだと感極まってしまった。
強い感動を「感極まる」とした例文パターンとなります。
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感極まるの会話例
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軽ワゴンで全国一周放浪の旅も今日が最後か。
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思えば長い道のりだったわね。
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俺なんか、旅の途中で人々の優しさに触れたり美しい絶景を目の当たりにして何度も感極まったよ。
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私だってそんな瞬間が何度もあったよ。でも、それも今日が最後なのね。ゴールに着いたらまた感極まるんだろうな。
全国を旅してきた恋人同士がゴールを間近に控えて、感情が込み上げています。
感極まるの類義語
「感極まる」の類義語には、「万感胸に迫る」「胸が一杯」「心が奮える」「グッと来る」「感激する」「魂が揺さぶられる」などの言葉が挙げられます。
感極まるの対義語
「感極まる」の対義語には、「落胆」「失望」「理解」「絶望」「憤激」などの言葉が挙げられます。
感極まるまとめ
「感極まる」は嬉しさや感激といった感情が込み上げ、非常に感動するという意味です。スポーツで応援するチームが優勝したり、子供の卒業式など胸が熱くなる瞬間が「感極まる」で、思わず涙が零れたりジーンとしてしまう際の感情表現です。