「慇懃無礼」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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慇懃無礼(いんぎんぶれい)

四字熟語の中でもかなり難しい部類に入るのが、今回の「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」です。特に、”慇懃”は読めなかった人も多いと思われるので、尚更意味や由来などは理解していないですよね。それでも、某掲示板などでは「慇懃無礼な芸能人」などのスレッドが立てられ、一部の人達の間では話題になっている言葉でもあります。それでは、「慇懃無礼」とはどのような意味があり、なぜ芸能人などで例えられ、それが共感されるのか調べてみました。

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慇懃無礼の意味とは

「慇懃無礼」は、言動は丁寧なので一見すると印象は良いのだが、実はバカにしているような丁寧さが隠されていて、かえって無礼や失礼という意味になります。また、本人はその気がなくても度を越した丁寧な態度は、バカにされていると受け取る相手もいるので、これも「慇懃無礼」となります。礼儀正しいのも、ある程度の常識内にするべきで、不快な気持ちを与えてはいけないと解釈できます。
この事から、有名人や芸能人などは特に「慇懃尾籠」と視聴者に誤解を与える場合も多く、中でもクイズ番組などの正解率高く知識をひけらかす文化人、一流大学を卒業したタレント、女性アナウンサーなどを誹謗する際に使われる場合もあります。

慇懃無礼の由来

”慇懃”は非常に丁寧、礼儀正しい、”無礼”は失礼や礼儀がないという意味です。諸説ありますが、元々は「慇懃で且つ無礼」というもので、それを略して現在の「慇懃無礼」になったとされています。

慇懃無礼の文章・例文

例文1.外食をした時の店員が慇懃無礼で、今でも腹立たしい。
例文2.自分ではそんなつもりがないが、慇懃無礼だと思われがちで苦労する。
例文3.営業職なので、お客さんに慇懃無礼にならないよう注意している!
例文4.父が母に接する態度は、傍から見ると慇懃無礼そのものだ!
例文5.慇懃無礼はダメだが、丁寧で失礼のない態度もしないといけないので、そのバランスが難しい!
この様な使い方となりますが、受け取る側で腹が立ってしまえば「慇懃無礼」が成り立ってしまうのも事実です。

慇懃無礼の会話例

  • さっきの店員さんの態度良くないよね?

  • 確かにちょっと失礼というか、高級店だからってバカにしている上から目線で…。

  • 本当にああいうのが、慇懃無礼なんだよね!

  • 今、私もそれを言おうとしたけど、難しくて言葉が出なかったの。

高級な料理店を訪れた、友人同士の会話の様子です。失礼な店員の態度に、一人が慇懃無礼と言おうと思ったのだが頭に思い浮かばず、先に言われてしまった状況です。

慇懃無礼の類義語

「慇懃無礼」の類義語には、「慇懃尾籠」「表面だけ取り繕った」「礼も過ぎれば無礼になる」などの言葉が挙げられます。

慇懃無礼まとめ

丁寧だがそれが逆に失礼や不快となる事、表面上は良い態度だが実は偉そうな場合などを総じて「慇懃無礼」と言います。厳密には、仮に店員が毎日同じような態度で接しても、お客一人ひとりによって、受け取り方は様々になります。丁寧で素晴らしい態度と取るお客もいれば、丁寧すぎるからこそ失礼とするお客も存在するのが現実です。また、外国ではあまり真意が伝わらない言葉でもあるので、日本独自や日本人ならではの文化的な背景が根底にはあると考えられます。

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