慎ましい(つつましい)
慎ましいとは、遠慮深く控えめな態度のことを指す言葉です。古くから慎ましい事が日本人の美徳であるとされてきましたが、現在では世界全体における日本の立ち位置や、日本社会の変化もあり、若い人には慎ましい事への美学はあまりないようです。慎ましいについて、意味や由来、例文や類義語などを交えて、わかりやすく解説をしていきます。
慎ましいの意味とは
慎ましいの意味は、遠慮深く控えめな態度や贅沢ではなく質素な様子を表しています。
日本人は昔から、謙虚で控え目な文化があり、正反対にあるのが「成金」や「豪華絢爛」などでしょうか。
慎ましいの由来
慎ましいの元々の語源は、「包む」という言葉にあります。自分の感情などを表に出さない様子ため気持ちを包みこむようにしているさまから転じて「慎ましい」という言葉として使われるようになりました。語源の漢字は違いますが、豆知識として知っておくとよいでしょう。
慎ましいの文章・例文
例文1.彼女は大抵、自分の意見よりも他人の意見を優先するので慎ましいと思う。
例文2.彼は我慢することができなく、意志薄弱なところがあるため慎ましく振舞うことができない。
例文3.彼は有名になったからといって、天狗になることなく慎ましく精進している姿が素敵である。
例文4.時には慎ましさよりも大胆な決断が求められることがある。そんなときには、控えめな態度はあまりよくはないだろう。
例文5.静かに慎ましく田舎で生活しようと思っていたが、そんな日々は長くは続かなかった。
これらから慎ましいという言葉は人の性格を表すときに使われることがあることがわかります。性格以外にも生活している様子を表すときにも使われます。慎ましいという言葉は使える場面も耳にすることも多いと思います。是非覚えておきましょう。
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慎ましいの会話例
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彼は、成績優秀で顔もよくて運動もできるのに全く威張る様子もなくて素敵よね。
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本当にそう思うわ。人にも優しくするしとても慎ましくてクラスのみんなからの信頼もあついしね。
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うん。非がないから本当に尊敬できる人だよね。
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私も彼までとはいかないけれど期末試験ではいい点数を取れるように頑張ってみようと思うわ。
慎ましさというのは、日本人には多いのではないでしょうか。「慎ましい」はいい意味で使われることもあれば、悪い意味で使われることもあるので注意が必要です。
慎ましいの類義語
慎ましいの類義語には、「質素」「消極的」「物静かな」「遠慮深い」などがあります。
慎ましいまとめ
慎ましいは、「慎ましい生活を送る」のような使い方をされることがありますが、この慎ましい生活というのは無駄を省いた質素な生活のことを指すのが一般的です。性格を表すときとは少し、ニュアンスが違ってくるので覚えておくとよいでしょう。