「憔悴」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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憔悴(しょうすい)

「憔悴」とは「心労や疲労や病気などで体力が奪われ痩せ衰える事」です。例えば、自分自身が病気になるのはもちろん、家族が入院をすると心配から食事が喉を通らなくなると患者と看病する身内も「憔悴」してしまう事もあります。また、一見すると普通っぽく見えても内心は困憊し精神的ダメージを負っているケースもありますよね。そんな事情をまとめた言葉「憔悴」の解説となります。

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憔悴の意味とは

「憔悴」の意味は以下の通りとなります。
(1)心配事や疲労や病気、或いは精神的苦痛や体力が奪われるなどして痩せ衰える。
(2)病気、挫折、精神的苦痛などを理由に痩せ衰えたり顔色が悪く疲れ切っている様。
(3)「憔忰」とも書き同義。
”憔”は「やつれる」「痩せ衰える」、”悴”も「やつれる」「痩せ衰える」に加えて「せがれ」「萎む」となり、ほぼ同じ意味の言葉を繰り返して「憔悴」となります。精神的苦痛や体力的疲労などを理由にして、やつれたり体調が悪そうな状態です。当人が使う時もあれば、他者がそんな様から心配して使う場合もあります。例えば、両親の介護や葬式や看病、徹夜明けや睡眠不足などで「憔悴しきっている」「憔悴した顔」「憔悴の疲れが見える」といった風になります。よって、疲れ果てる・身も心もボロボロ・消耗・ヘトヘトといった明らかに通常時とは違う様を「憔悴」として、痩せ衰えるのは当然ながら顔色が悪いや声が弱々しい、それからボーっとしている状態などでも用いられます。

憔悴の由来

「憔悴」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代初期の勅撰漢詩集「文華秀麗集」(818年)の「代神泉古松傷衰歌」などに文言が記されています。

憔悴の文章・例文

例文1.病院へ入院している兄の見舞いにきたが、気丈に振る舞っているが憔悴な姿に思わず泣きそうになったが、こちらも普通のフリをした。
例文2.連日の残業でグループ全員が憔悴しきっているが、一人さっさと帰ってしまう上司だけは朝から元気でイラッとさせる。
例文3.体調不良で三日間一人で寝込んだ時は流石に不死身と渾名がつく私も憔悴してしまい、こんな時は独り身の侘しさを思い知らされた。
例文4.憔悴した顔がどんなものか知りたいなら、午前8時頃の東京駅や品川駅にいけば絶望したゾンビのようなサラリーマンをいくらでも拝める。
例文5.恋愛体質の知人女性が彼氏と別れた時は、毎回憔悴の度合いが激しくて周囲が引いてしまうレベルだ。
様々な「憔悴」を使った例文となります。

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憔悴の会話例

  • 明日は仕事休みだよね。じゃあ、悪いけどまた見舞いに行くから…。

  • それはもちろんいいけど、この前顔を見た時もお父さん憔悴していたわよね。大丈夫なの?

  • 医者が言うには、術後の容体がどうも回復しないみたいで。親父は酒好きだったし、食生活もめちゃくちゃで野菜嫌い。そんなのが影響をしているんだろうな。

  • 確かまだ60代前半よね。早く元気になって退院してもらいたいわね。

入院している父親の見舞いにいく事になった夫婦の会話です。

憔悴の類義語

「憔悴」の類義語には、「疲労」「疲弊」「顔面蒼白」「グッタリ」「萎え衰える」「消耗」などの言葉が挙げられます。

憔悴の対義語

「憔悴」の対義語には、「元気」「元気溌溂」「躍動」「活気」「生き生き」「パワー全開」「健康的」「力強い」「オーラ」などの言葉が挙げられます。

憔悴まとめ

「憔悴」は病気や疲労や心労などによって痩せ衰えている事です。極度の疲労状態とも言え、声は弱々しく顔にも生気がなく誰が見ても元気があるようには見えない状態が「憔悴」で、例えば仕事が残業続きであったり病気で入院すると「憔悴した顔」「憔悴しきっている」と表現します。

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