手に余る(てにあまる)
身体の部位にまつわる慣用句は多くありますが、今回説明をしていく「手に余る」も非常によく耳にする言葉ではないでしょうか。また「手」が入る慣用句は他にも多くありますので、そのあたりもわかりやすく意味も含めて解説をさせて頂きます。
手に余るの意味とは
手に余るの意味とは、物事が自分のキャパシティや能力を超えており、解決や処置が出来ない事を意味しています。また手に余るという言葉を使って、ほかの人にアドバイスや協力を仰ぐシーンでも使われることが多い言葉です。
手に余るの由来
手に余るの由来は元々、量が多くて持てない、自分の手では持てないところから派生して「手に余る」となっています。
また手の大きさは自分自身で変える事は出来ない為、許容範囲を超えるという所も由来としてはあるのです。
手に余るの文章・例文
例文1.この仕事量は新人の彼ではきっと手に余るだろう。
例文2.手に余る業務を振られているのは、上司のマネジメントにも問題がある。
例文3.すぐに仕事でパワハラだと騒ぐ後輩の指導係は私には手に余る。
例文4.私の能力では手に余る仕事を任されたので、先輩に助言を仰ぐ。
例文5.裏を返せば、手に余る業務を任されたのは期待の裏返しとも考えられる。
自分の許容範囲やキャパシティを超えてしまうシーンで使われることが多い言葉であり、使う頻度も多い言葉ですから正しく理解をしておきたいですね。
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手に余るの会話例
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この前、頼んでおいた新規事業計画の方は進んでいるかな?
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その件は、私では手に余るところもあり、先輩に協力を仰ぎながら進めています。
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わかりました、しっかりと相談しながら進めて、クライアントに出来るくらいのものを仕上げてください。
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ありがとうございます!私の成長にもなりますので、精一杯頑張ります!
上司の男性が部下の女性に対して、お願いをしていた新しい仕事の進捗具合を確認する中で「手に余る」が使われています。
手に余るの類義語
手に余るの類義語としては「手を焼く」「持て余す」があげられますが、この場合は自分の能力では実現不可能な物事などを指しますが、類する意味として「扱いに困っている様子」としては、「手に負えない」「頭が痛い」「始末に負えない」「手が付けられない」などが挙げられます。
手に余るのまとめ
手に余るは比較的日常生活の中でもよくつかわれる慣用句ですから、正しく意味を理解しておく必要があるでしょう。また上記でも説明をした様に、自分の能力では難しい事、出来ない事を指すのであって、扱いに困る事柄などと混同して使わない様に注意をしておきましょう。また身体の中でも「手」が入る慣用句は多くありますので、合わせて覚えておくことで教養や語彙が増えることに繋がるのではないでしょうか。