「手綱を締める」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

手綱を締める(たづなをしめる)

「手綱を締める」とは「馬を操る手綱から、相手が怠けたり勝手な事をしないように監視する事」です。要は管理する立場でありコントロールする側となり、部下や生徒などをある程度厳しく接するのです。人というのはどうしても甘えて怠ける生き物なので、見張られている緊張感があると作業効率も上がるのでしょう。それでは「手綱を締める」の解説となります。

[adstext]
[ads]

手綱を締めるの意味とは

「手綱を締める」の意味は以下の通りとなります。
(1)馬が勝手に走らないように手綱を絞って持つ事。
(2)馬を操る事が転じて、勝手な事や怠けたりしないように人を抑制や見張る喩え。
(3)「手綱を引き締める」も同義。
”手綱”は「轡の左右に結びつけ馬を操る馬具の綱」「人を動かし物事を処理する手加減」「褌」「まわし」など、”締める”は「強く引っ張り緩みがないようにする」「緩まないように固く結ぶ」「強く絞る」「魚の血抜き」「扉や窓を閉める」などで、馬の調教めいた行為とそれを人間にも当て嵌めたのが「手綱を締める」です。一般的には部下や子供などのコントロールとして、時には厳しく注意などをして従順にするのが「手綱を締める」です。より正確には、”手綱”は馬の口に装着され引っ張る(締める)と止まり横に開くと曲がるので、人間では煩い時や成績が悪い時などに注意をしたり喝を入れるのが「手綱を締める」で、反対に解放というかこれまでより甘やかすのは「手綱を緩める」となります。よって、ブレーキ・牽制・抑制・支配・統率といった言葉とも非常に近いものがあります。

手綱を締めるの由来

「手綱を締める」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”手綱”は平安時代中期の長編物語「宇津保物語」(970~999年頃)などに文言が記されています。

手綱を締めるの文章・例文

例文1.妻は帰国子女のお嬢様で自由奔放に育ち、付き合っている時は私も相当甘かったので、それが崇り今更手綱を締めても言う事などは聞かず今日もどこかのホストクラブで夜遊びをして明け方に帰ってくる。
例文2.常識知らずな新入社員の手綱を締めたいが、ガチガチの筋肉で覆われた鋼のような体が目の前にくると威圧感から何でも許してしまい、我ながら呆れるほど情けない。
例文3.バルセロナはスター選手の手綱を締められず、それが仇となって崩壊の一途を辿る事になった。
例文4.手綱を締めるのに成功し、今では子供も愛犬も夜は静かで大人しくなった。
例文5.上司と飲みに行っても監視されている気がしてリラックスできず、また店の子はマネージャーの目があり、互いに手綱を締められた競走馬状態で見掛けだけは楽しんでいるフリをしている。
支配やコントロールとして「手綱を締める」を使った例文です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

手綱を締めるの会話例

  • 頼むから、小遣いを上げてくれないか? 毎月1万5000円は少ないって。

  • ガソリン代は別なんだから、大丈夫でしょうよ。…でも、分かった、来月から1万5500円ね。どんなに手綱を締めても、妥協をして許す私は甘いんだろうな。

  • 何ー、たった500円だけかよ…。頼む、もう少し、お願い!

  • それ以上贅沢を言ったら、家から追い出すわよ。我が家は贅沢禁止!

小遣いの少ない夫が妻に交渉するという内容です。

手綱を締めるの類義語

「手綱を締める」の類義語には、「諫める」「諫止する」「自制を促す」「牛耳る」「屈服」「強制」などの言葉が挙げられます。

手綱を締めるの対義語

「手綱を締める」の対義語には、「手綱を緩める」「妥協」「容認」「力を抜く」「大目に見る」「寛大」「生温い」「硬い事を言わない」「手心を加える」などの言葉が挙げられます。

手綱を締めるまとめ

「手綱を締める」は手綱を調整して馬をコントロールする事から、注意や牽制などをして人を監視する事です。云わば、相手を思い通りに動かす立場と言っても過言ではなく、職場の上司や学校の教師、そして両親や兄姉などがその役割を担うようになります。

最新の記事はこちらから