「打ち水」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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打ち水(うちみず)

「打ち水」は夏の風物詩の一つで、昔はよく自宅前や庭先などで行っている家庭が多かったものです。それが都会ではマンションやアパートが増え、さらに隣近所とのトラブル防止、エアコン普及なども重なり、最近では地方では見かける事もありますが、めっきり少なくなっているのが実情です。しかし、ヒートアイランド現象への対抗策として、エコロジーな真夏対策として再び注目を集めています。それは、東京五輪での猛暑に「打ち水」「浴衣」など伝統文化で対抗しようと、五輪組織委員会などが本気で検討を始めているからです。では、そんな「打ち水」についての解説となります。

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打ち水の意味とは

「打ち水」の意味は以下の通りとなります。
 (1)庭や玄関前、自宅前道路などに水をまき気温上昇を抑える。
 (2)真夏に涼しくなろうと、水を庭先などにまき散らす行為。
 (3)暑さをらげる目的で、水をベランダや庭などにまき温度を下げる。
「打ち水」は「打水」とも表記される、昔から行われている真夏の暑さを乗り切る庶民の知恵です。庭や玄関などの地面や道路に、水をまき散らす事で気温上昇を抑えて涼しくなり、体感的にだけでなく実際に地表面温度が10度以上下がるとする結果も出ています。しかし、水を撒くので湿度は上昇するというデメリットもあります。また、最近はご近所トラブルを敬遠したり、何よりエアコンや扇風機など冷房器機が普及しているので、無理に「打ち水」をしない家庭が多いです。
その一方、東京など大都会ではエコロジーな「打ち水」が見直されているのも事実で、東京五輪委員会がオリンピックの際に本格導入しようと検討したり、マンションで暮らす人の中にもベランダに「打ち水」する人が増えてきています。伝統的な「打ち水」スタイルは、木製の手桶とひしゃくとなります。今では、水道ホースやバケツなどで直接「打ち水」をする方が多く、伝統スタイルはお墓参りの方が馴染み深いです。

打ち水の由来

「打ち水」については諸説ありますが、夏の暑さ対策として庶民が行うようになったのは安土桃山時代とされ、江戸時代に入る頃には定着したとされます。その根拠として、江戸時代の俳句には「打ち水」が登場し、浮世絵にも描かれています。その前の時代も、「打ち水」同様の行為はあったとされますが、具体的な名称や方法、効果について触れたものは残されていません。
”打つ”にはまく、まき散らすという意味があり、そこから当時は水をまき散らすので「打ち水」と呼ばれるようになったそうです。

打ち水の文章・例文

例文1.エアコン嫌いの祖母は、夏になると打ち水ばかりだ。
例文2.打ち水が原因となるご近所トラブルは意外に多い。
例文3.打ち水は水の蒸発の気化熱を利用した、理にかなった方法です。
例文4.ひしゃくや桶といった、本格的な打ち水セットも販売されている。
例文5.打ち水は早朝に行うのが、より効果的とされる。

「打ち水」についての解説的な例文となります。ネット上でも、効果や解説などの文章を多く見掛けられます。

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打ち水の会話例

  • 地元では、夏に打ち水をやっていた?

  • 私は物を知らないから、実は最近知ったばかりなの。 それまで、打ち水を聞いた事も無かった。実家が東京というのもあるけどね。

  • 確かに、東京暮らしならあまり知らないよね。夏に水をまいていても、それが打ち水という伝統的な庶民の知恵とまで、意識しないよね。

  • そうなるよね。でも、今度はアパートのベランダに少しやってみようと思っているよ。どれぐらい涼しくなるか楽しみ。

「打ち水」を知らなかった若者女性が、興味を持ち始めた会話内容です。

打ち水の類義語

「打ち水」の類義語には、「散水」「水巻き」などの言葉が挙げられます。

打ち水まとめ

「打ち水」は古くから伝わる庶民が真夏を乗り切る知恵で、庭先や玄関などに水をまき散らし地表の温度を下げる効果を狙ったものです。現在は、冷房器機の普及もあり行う家庭も減ってはいますが、地方ではまだまだ目にする事も多いです。都会でも、エコな涼しみとして近年注目され、東京五輪を控えて真剣に導入を検討するに至っています。

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