「折檻諫言」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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折檻諫言(せっかんかんげん)

今に始まったことではありませんが、最近自国国会の様子やニュースを見るたびに心配になりますよね。本当に日本のこれからなどについての有意義な答弁をしているものか疑問に思ってしまいます。
答弁でも、経済や社会について話し合われている姿よりも野党が指摘する与党議員の行動に対する苦情に答える場になってしまっている気がします。与党のなかでも、恐れずに折檻諫言などの行動を起こしてくれるといいのですが…。さて、先ほど用いた折檻諫言、あなたはその意味を知っていますか?

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折檻諫言の意味とは

折檻諫言の意味とは、主君に対して臣下が畏れることなく手厳しく諌めることのことを指します。諫言を述べてくれる臣下がいることは、その主君にとっても本来はありがたいことだと思うのですが、諫言を素直に聞くことは難しいですよね。

折檻諫言の由来

前漢時代、成帝の臣下である朱雲は、成帝に対して厳しい諫言をした。成帝は怒り、側近に「誅罰を与えろ」と命じた。側近に朝堂から引きずりだされそうになるが、朱雲はそれを潔しとせず、君前の欄干にしがみ付きながら諫言を繰り返した。
側近により無理やり欄干から朱雲が引き離されてしまったので、そのとき欄干は朱雲の腕によってへし折れてしまったという故事からの成語となっています。

折檻諫言の文章・例文

例文1.さきほどの述べた折檻諫言を繰り返し述べなければわからない人ではない。
例文2.会議中、折檻諫言が秘書から飛び、空気は一気に緊張感に包まれた。
例文3.折檻諫言を素直に聞くことのできる賢君に仕えたかった。
例文4.その時にはわからないが、あとあと考えれば折檻諫言を述べてくれたのだと思った。
例文5.甘言に惑わされてしまって、折檻諫言だということもわからなくなってしまっていた。
折檻諫言を述べてくれる忠臣がいたとしても、その言葉を素直に聞いてくれるような人でなければ、その人の上司として失格であると思いますね。

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折檻諫言の会話例

  • この間の会議の空気はとても耐えられるものではなかったな。社長もいる前であんなこと言わなくてもよかったんじゃないか?

  • 課長は、社長もいるからあえて言ったのよ。部長に言っても、いつもスルーされてしまうからね。

  • 折檻諫言とはよく言ったものだよな。でも、あれで部長も改めるんじゃない?社長の前で大恥かいたわけだし。

  • それならいいんだけど…でも、課長が辞めさせられることになったら私もついていくわ。

折檻諫言という言葉を日常的に使うことはありませんが、漢検一級クラスの言葉なので、覚えておくとよいでしょう。

折檻諫言の類義語

折檻諫言の類義語は見つけることができませんでした。ですが、上司を諫めるという意味では、諫言が相当します。

折檻諫言まとめ

折檻諫言という言葉を聞くと、前半の「折檻」という言葉の意味をはらんでいるのではないかと思いますが、「欄干を折った」という故事から来ていたのですね。このように、由来を調べてみると、中国の故事などがもとになった言葉がたくさん見受けられます。
みなさんも、さまざまな言葉の由来を調べてみてはいかがでしょう。

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