「抜苦与楽」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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抜苦与楽(ばっくよらく)

「抜苦与楽」とは「苦しみを取り除き、幸福を与えること」を意味しています。傍から見てもあの人不幸だなと思える時があると思います。そんな時にその人を助けてあげたい、救ってあげたいと思う人もいると思います。そんな人の心情を表せる言葉が「抜苦与楽」になります。今回はそんな「抜苦与楽」について解説を行います。

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抜苦与楽の意味とは

「抜苦与楽」とは「苦しみを取り除き、幸福を与えること」を意味しています。「抜苦」とは「苦しみを取り除くこと」を指しており、「与楽」とは「幸福を与えること」を指します。辛い相手に寄り添いたいと思った時などに使用できるため、使うタイミングが多くなると思います。仏教語である慈悲と同じ意味で使われています。そのため、一人でも多人数相手でも、意味が合うのであれば、使用しても問題ありません。

抜苦与楽の由来

元々は仏教の言葉として使われており、平安前期に空海が記述した仏教書である秘蔵宝鑰という書にて使われました。この書物には私たちの子事を十段階に分け説明した、十住心の思想を説いています。その中で衆生の苦を取り除き、楽を与える慈悲の働きをすることを意味します。これはよく聞くこともある慈悲と同じ意味です。仏教では生きるものすべてに幸福を与えることを「与楽」と言い、慈悲の「悲」を指しています。そして不幸を抜き去ることを「抜苦」と言い、慈悲の「悲」を表しています。そこから、全ての人から苦しみを除き、幸福を与えることを「抜苦与楽」と四字熟語が使われています。

抜苦与楽の文章・例文

例文1.人によっては友達がいることが、抜苦与楽に繋がる。
例文2.考え方を変えることで抜苦与楽になる。
例文3.辛い人に寄り添うことは抜苦与楽になる。
例文4.肉体的にも精神的にも辛い思いをしている人に寄り添う事が抜苦与楽になる。
例文5.抜苦与楽の精神を持ち合わせることで、周りにも良い影響を与える。
様々な「抜苦与楽」についての例文となります。

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抜苦与楽の会話例

  • 昔僕が病んでるときに友達に助けられたことがあったんだ。そんな抜苦与楽の精神を持ちたい。

  • とてもいいことだね。一人でも味方がいると心強いから。

  • うん、共感するだけじゃないから難しいけど、誰でも寄り添えるようになりたい。

  • そういった考え方ができるのはとても素敵だよ、がんばれ!

助けられた友達のようになりたい人の会話です。

抜苦与楽の類義語

「抜苦与楽」の類義語はありませんが、似た言葉では「衆生済度」などの言葉が挙げられます。

抜苦与楽の対義語

「抜苦与楽」の対義語はありませんが、似た言葉では「千辛万苦」などの言葉が挙げられます。

抜苦与楽まとめ

元々仏教語として存在していた抜苦与楽の考え方でしたが、同じ意味でよく聞くのは慈悲だと思います。「慈悲の心を持って」と言った言葉も聞いたことがある人もいると思いますが、それでも意味自体は分からないといった人が多かったのではないでしょうか。慈悲と抜苦与楽は同じ意味なので、自分の他者に対する心持ちを考える意味としても使うことが出来ます。そのためもし、誰かに優しくしたい場合、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

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