「拍車をかける」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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拍車をかける(はくしゃをかける)

外国から来た方にとって日本のことわざというのは不思議な言葉が多く、なかなか理解が難しいようです。「拍車をかける」もそんなことわざの一つですが、皆さんはこの意味を正しく答えることができますか?なんとなくニュアンスはわかっても、言葉で説明するのに戸惑う方も多いのではないでしょうか。
一日本人として、ことわざの意味をすらすらと答えたり、日常の会話でさりげなく使えたりしたら、かっこいいですよね。
今回はそんな、「拍車をかける」の意味や正しい使い方などを見ていきたいと思います。

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拍車をかけるの意味

「拍車をかける」とは、その物事の進みを一気に早めることをいいます。
人物に対しても使いますし、ある物事が人や物に与える影響としても使うことができます。
ではこの「拍車」の意味を知ることで、さらに意味の理解を深めていきましょう。

拍車をかけるの由来

「拍車」とは、乗馬で用いられる靴のかかとにつける金属製の馬具を言います。これで馬の腹を蹴って刺激し、馬への前進合図を強くします。それによって速度を加減することができます。皆さんも西部劇の映画などでカウボーイが馬の腹をけっている場面を見たことがあるのではないでしょうか。
最近は拍車を使用せずに馬に乗ることが多いようですが、拍車をつけることで重くて動かない馬などもより簡単に動かすことができます。
拍車の起源は古く、紀元前4世紀ごろには使われていたようです。日本で拍車が一般的に使用されるようになったのは、明治時代に西洋馬術が導入されてからです。それまでの日本馬術では鞭を使って馬を前進させるのが主流だったため、拍車の使用は遅れたようです。

拍車をかけるの文章・例文

例文1.新商品の売れ行きの悪さが経営悪化に拍車をかけた。
例文2.彼の大胆不敵な発言が、円高ドル安に拍車をかけた。
例文3.そんな彼女のつれない対応も、彼の情熱に拍車をかけた。
例文4.彼ら清潔なイメージも、グループ人気に拍車をかけた。
例文5.家庭での生活習慣の悪さが、子どもの肥満に拍車をかける。
こうしてみてみると「拍車をかける」というのは便利な慣用句ですね。
日常会話にも取り入れやすい言葉です。

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拍車をかけるの会話例

  • スマホやネットがこれだけ普及して、本当に便利な時代になったなあと思うよ。今の子たちは本当に幸せだ。

  • 確かに便利よね。でもそれが子どもにとって幸せかと言えば、そうとも言い切れないわよ。例えばスマホやネットの普及が現代の子どもたちのコミュニケーション能力の低下に拍車をかけているといわれているのよ。

  • 確かにリアルな世界でのコミュニケーションはバーチャルな世界でのそれとは違うからなあ。

  • そうね。リアルな世界で生きている私たちにとって、人と顔と顔を合わせて気持ちや考えを伝えあう能力は必須よね。

便利さは同時に、大切なものを失うことにつながっているのでしょう。

拍車をかけるの類義語

類義語として、「加速させる」「促進させる」「追い風に乗る」などが挙げられます。
「拍車をかける」はポジティブな意味にもネガティブな意味にも使われますが、「追い風に乗る」などはポジティブな意味で使われることがほとんどですね。

拍車をかけるまとめ

いかがだったでしょうか。「拍車をかける」はフォーマルな場面でもインフォーマルな場面でも使うことができる便利な言葉です。ぜひ覚えて使ってみたいものですね。

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