拳拳服膺(けんけんふくよう)
「拳拳服膺」(けんけんふくよう)は、難解の四字熟語の一つで初めて聞いた人も多い事でしょう。人の教えを忘れない等の際に使う言葉ですが、実際にはどのような場面で使うのか悩んでしまうものです。そこで意味や由来、例文や類語などを絡めて、誰もが理解できるように丁寧に解説をさせて頂きます。
拳拳服膺の意味とは
「拳拳」とあるので、格闘や武道のようなイメージがありますが、実は固く握って離さない事から”捧げ持つ”や”慎む”、”熱心に敬慕の心を持つ”という意味になります。「服膺」は”心に留めて忘れない”や”忘れずに守る”となるので、この二つを合わせた「拳拳服膺」には、
①人の大事な教えや言動を決して忘れない
②心に刻み付ける
③肝に銘じる
この様な意味となります。要約すると、尊敬する人物の言動を胸に刻み、それを教訓として人生を歩んでいくといった捉え方ができます。
拳拳服膺の由来
中国の戦国時代における儒教の経書「中庸」の「礼記」によると、その当時から「拳拳服膺」は「常に心中に銘記し忘れない」という現代と同じ意味合いで使われていました。
拳拳服膺の文章・例文
例文1.尊敬する上司が退職する事になり、数々の拳拳服膺を胸に刻み仕事を頑張っていく!
例文2.有名な偉人の言葉には、大勢の人が拳拳服膺するばかりだ。
例文3.母親の最後の言葉は、生涯忘れる事がなく拳拳服膺し続ける。
例文4.卒業式、担任教師が最後に黒板に書いた言葉が、頭の中で何度も拳拳服膺する。
例文5.子供達に教えた人生教訓のどれかが、拳拳服膺になってくれれば幸いだ。
難しい言葉なので日常生活というより、両親や教師や上司などが特別な出来事の際に、その言葉などを忘れない近いとして拳拳服膺が使われます。
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拳拳服膺の会話例
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尊敬できる人って誰かいる?
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私の場合は両親や偉人、大好きな芸能人など沢山いるよ。その人たちの大切な言葉などを教訓にしているところがあるな!
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それは立派だね。拳拳服膺をしているね。最近の人はあまりそうしないから、逆に新鮮だよね。
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自分よりも長く生きているから、それだけ知識や経験があるよね。そんな人の言葉には重みがあるから、それを大事にしたいの。
なぜ、尊敬する人の言葉を大切にしているのか? その説明の会話内容です。
拳拳服膺の類義語
「拳拳服膺」の類義語には、「銘肌鏤骨」「憶念」などの言葉が挙げられます。
拳拳服膺まとめ
大切な言葉や教えを決して忘れないと誓う事を「拳拳服膺」と言います。その状況で、多くの人は”絶対に忘れない”と使いがちですが、その際により言葉に重みや強調、心の奥底から願うなら「拳拳服膺」と今後は使ってみてはどうでしょうか。