「指折り数える」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

指折り数える(ゆびおりかぞえる)

｢指折り数える｣とは｢指を1本ずつ折り曲げて、楽しい出来事が何日後かと数える様子｣です。運動会や遠足などが迫った子供のウキウキした気持ちを表す表現としてあまりにも有名なのが｢指折り数える｣で、もちろん大人でもそれぐらい楽しみな出来事が迫っている際に使われます。

指折り数えるの意味とは

｢指折り数える｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)指を1本ずつ折り曲げて数を数える。
　(2)指を折り曲げて数える姿から、特に待ち遠しくて心待ちにする様子の表れ。
　(3)｢指折り数えて｣｢指折り数えた｣も同義。
｢指折り数える｣はもちろん普通に物の個数を数える仕種でもありますが、小さな子供などが楽しみにしているイベントがやって来るのを心待ちにする表れとなります。ですから、楽しみへのカウントダウンとする表現として、｢遠足までの日数を指折り数えた｣といった風になります。これ以外ではあまり関心が無い事や嫌な事でも真剣さや几帳面さを表すように｢指折り数える｣ともなり、｢信号待ちしている間に走っていく車の数を思わず指折り数えた｣といった形もあります。よって、最も多いのは心待ちにする感情の高まりですが、それ以外で用いる場合も多々あります。

指折り数えるの由来

｢指折り数える｣の由来は残念ながら不明です。文献としても｢指折り数える｣と使ったものは発見されておらず、”数える”は室町時代の軍記物語｢義経記｣などに文言が記されています。

指折り数えるの文章・例文

例文1.あれだけ二人して結婚式当日を指折り数えてきたのに、まさか三日前に急遽呼び出されてイケメン男を選ぶからとフラれて破談になるとは想像もしなかった。
例文2.ワールドカップの開催を指折り数えてきたサッカーマニアでも、ドイツ戦の神懸かり的な勝利とコスタリカ戦のいつも通りの凡戦敗退に再度奇跡でスペインを撃破するというジェットコースターのような状況を予想できなかったはずだ。
例文3.初めてミニマリストの部屋に入ったが指折り数える必要もないほど何もない殺風景なのに、なぜかiPhoneとMacBookとApple Watchを自慢げに飾り、こちらが褒めるのを心待ちにしている表情がウザく嫌味を言いたくなった。
例文4.金持ちだと自慢をするYouTuberほど、エクセルしか出来ない新人のようにせっせと律儀に動画投稿をして、きっと頭の中ではいつ嘘がバレるのかと不安に襲われるのを指折り数えて落ち着かせているのだろう。
例文5.ロシア兵士は戦争が終わるのを指折り数えているが、独裁者がいる限りは安堵する日々は永遠にやってこない。
｢指折り数える｣を使った例文となります。

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指折り数えるの会話例

• 

  今日って何の日か知っている？
• 

  今日は誕生日でもないし、結婚記念日でもないし…、分かったブラックフライデーの開催日じゃない？
• 

  誕生日だよ。俺の誕生日！ いったい、夫婦生活を何年やっているんだよ。亭主の誕生日ぐらい覚えてくれよ。
• 

  あなたにとっては大事な誕生日かも知れないけど、私にとっては指折り数えて3人目の夫なのよ。いちいちその度に覚えてられないでしょう？

離婚歴2回の妻と初婚の夫の会話となります。

指折り数えるの類義語

｢指折り数える｣の類義語には、｢手ぐすね引いて待つ｣｢首を長くして待つ｣｢一日千秋｣｢待ち焦がれる｣｢期待を抱く｣などの言葉が挙げられます。

指折り数えるの対義語

｢指折り数える｣の対義語には、｢失望｣｢落胆｣｢悲観｣｢自棄｣｢淡い期待｣｢幻想を抱く｣などの言葉が挙げられます。

指折り数えるまとめ

｢指折り数える｣は指折り数える姿から、特に楽しみや期待する出来事が迫ってきて心待ちしている表現です。後何日で楽しい事が起こると指を折って数える子供らしい無邪気さが感じられ、それが大人でも楽しみにしている際に使います。