捲土重来(けんどちょうらい)
社会的に成功した人やスポーツ選手などがよく口にする言葉で「失敗を恐れず続けていくことが大事だ」というものがあります。これは1度の失敗やミスを反省をして、次につなげてさらに努力をしていくことが大事だということです。成功している方はこういったことを体感的に理解しているといえます。今回は失敗した後の物事の取り組み方について表した言葉「捲土重来」について意味や由来を説明していきます。
捲土重来の意味とは
捲土重来の意味とは、物事に一度失敗してしまった人や過ちを犯してしまった人が、再び勢いを持って、盛り返して巻き返していくことを意味します。失敗をする事は仕方がないことですが、その失敗を生かして、次に巻き返したり、盛り返したりすることが大事であることこの言葉では表しています。
捲土重来の由来
捲土重来の由来は、唐の詩人・杜牧が「烏江亭に題す」の中の言葉からです。漢の劉邦と覇権を争った楚の項羽が悲劇の中で人生を終える事になりましたが、項羽が故郷に帰って兵を集めてもう一度劉邦と戦っていたらどうなったのか、わからなかった事を惜しんで残した言葉です。
捲土重来の文章・例文
例文1.浪人時代は捲土重来を期して勉強に励む
例文2.センター試験の失敗を糧に、捲土重来を期して必死に取り組む
例文3.仕事の失敗は捲土重来、仕事で取り組むしかない
例文4.今日の失敗は成長の糧になる、捲土重来で更に成長を遂げる
例文5.失敗しても捲土重来の志で励む事で、人生の道は拓けてくる
捲土重来はかなり有名な四字熟語であり、故事成語です。大人の教養として、しっかり理解をして正しい意味で使うことが必要でしょう。
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捲土重来の会話例
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昨日のプレゼンは大失敗に終わったそうじゃないか!残念だったな!
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そんな笑顔で言わないでくださいよ、頑張って資料作ったのに全然駄目で結構落ち込んでいるんです
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そうかそうか、でもまた機会はあるだろう!きちんと反省して捲土重来の志で頑張ればいいさ!
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そうですね、指摘を受けたところを見直して他のプレゼンにも活かします!
捲土重来を用いた会話例になります
捲土重来の類義語
捲土重来の類義語や関連語としては「臥薪嘗胆」「名誉挽回」「汚名返上」「起死回生」が挙げられます。
捲土重来まとめ
有名な歌手のさだまさしさんなどは映画を作ることで、約35億もの借金を背負うことになりましたが、捲土重来を期して、本来の歌手活動であるコンサートを重ねて、全てを完済しています。
一度大きな失敗をしても諦めずに乗り越えていく姿勢こそ、人生を生きていく上では大事な要素なのかもしれません。捲土重来の言葉を理解して、人生が豊かになる一因となるといいですね。