支持率(しじりつ)
「支持率」とは「人や団体を支持する割合だが、一般的には内閣支持率や政党支持率を略したもので総理と内閣や政党の支持割合の数値」です。政治は国民の声に寄り添うべきとよく言われますが、実際には政治家が好きなように政策を決めて動かしていますよね。もちろん国民の代表なのだからそれでも良いのですが、あまりにもやり過ぎると国民が不満や反発を覚え、それが「内閣支持率低下」と繋がるのです。バランスや頃合いを見計らうのを失敗すると、手痛いしっぺ返しとなって自身に降り掛かります。そんな現政権の人気度や評価でもある「支持率」の解説をさせて頂きます。
支持率の意味とは
「支持率」の意味は以下の通りとなります。
(1)人または団体がある集団内でどの程度支持されているかの割合。
(2)大統領や首相や各政党などが国民からどのぐらい支持されているかを示す指標となる数値。
(3)「内閣支持率」「政党支持率」を略した形。
”支持”は「支える」「主義や主張や政策などに賛同し後押しする」、”率”は「割合」「歩合」「確率」で、個人や団体がどのぐらい人々から支持されているかの割合が「支持率」です。しかし日常生活において職場や学校で同僚や友人知人と互いの支持・不支持の割合などを気にする事はまずなく、一般的には首相やその内閣、及び各政党やアメリカ大統領などの支持度合いとして「支持率」が使われます。各新聞会社やテレビ局などのメディアが定期的に内閣支持率を調査し報道するので、どうしても「支持率」=「内閣支持率」という印象が強く図式が成立しています。メディア調査だから信ぴょう性が低いとは言えず、各社が行っているので多少誤差はあっても大抵は民意を反映し誤差5%前後で収まり、「内閣支持率」が30%を切ったら政党内でも危険水域突入という声が出始め、20%を割ると1年以内に退陣に追い込まれるのが慣例です。NHKが行った2021年8月の菅内閣の「支持率」は29%、「不支持」は52%になり、かなりの危険信号が点滅しています。要因としてはコロナ対策の遅れや不満、そして五輪開催やワクチン接種の遅れ、非常事態宣言の乱発などが「支持率低下」に繋がったと分析できます。
支持率の由来
「支持率」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”支持”は歴史学者・久米邦武の著書「米欧回覧実記」(1877年)などに文言が記されています。因みに1949年の第3次吉田内閣で毎日新聞が行った調査が日本初の「内閣支持率」と言われ、この時の「支持率」は55%でした。
支持率の文章・例文
例文1.どんなに支持率が低下しても余裕のゴルフ三昧で漢字読み間違いを連発した元総理よりは、現在の顔色悪い総理の方が真面目というのは伝わる。
例文2.イキッてばかりいたら職場で浮いてしまい、どう見ても同僚が自分を避けていると感じ、「俺の支持率は只今絶賛暴落中」とSNSに書き込んでストレス発散をしている。
例文3.YouTubeの高評価低評価ボタンも支持率みたいなものである。
例文4.政党支持率は自民党が常に高く40%をキープしているが、それでも地方選挙では野党に負ける事が多いので一概に支持率だけでは情勢を判断できない。
例文5.ワクチンを接種してもコロナは抑えられないので人々は不満を覚え、結局は内閣支持率が上がる事はない。
主に政治的な話題で「支持率」を使った例文です。
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支持率の会話例
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総裁選に衆院選が近付いてきたね。
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うん。マスコミも連日取り上げるようになってきたし、いよいよ国が大きく動き出しそうね。
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でも、総理もこんなに低支持率で選挙に挑むとは想像していなかったと思うよ。
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株価は堅調で日米関係も良好。そこに五輪があって本来なら楽に勝てたはずなのに、全てを壊したのがコロナなのね。
男女2人が政治について語っています。
支持率の類義語
「支持率」の類義語には、「比率」「世論支持率」「政権支持率」「政党支持率」などの言葉が挙げられます。
支持率の対義語
「支持率」の対義語には、「不支持率」などの言葉が挙げられます。
支持率まとめ
「支持率」は人や団体が支持されている割合ですが、一般的には「内閣支持率」や「政党支持率」として使われます。特に「内閣支持率」は国民が総理をどの程度支持しているかの明確なバロメーターとして非常に大事で、20%を切るようだと退陣が現実味を帯びてきます。