攻防戦(こうぼうせん)
「攻防戦」とは「スポーツや戦争などで攻めと守りが繰り広げられる状況」です。スポーツなら激しい試合や見応えがある面白いゲーム内容、戦争でも同様に攻撃と防御が互いに譲らない状況を「攻防戦」と表現します。そんな面白みや緊迫した状況から、例えばドロドロや裏切りの人間関係などでも多用される「攻防戦」の解説となります。
攻防戦の意味とは
「攻防戦」の意味は以下の通りとなります。
(1)攻撃と防御が繰り広げられる激しい戦い。
(2)戦争や試合などで攻撃と守りが繰り広げられ、勝敗がどう転ぶか分からない状況。
”攻”は「敵を攻める”攻撃”の略語」、”防”は「攻撃を防ぎ守る”防御”の略語」で、攻撃と防御が繰り広げられる戦いが「攻防戦」です。この「攻防戦」はスポーツから実際の戦争、そして職場などの人間関係からマーケットシェア争いなどのビジネス現場でも使われる大変便利な言葉となっています。要するに敵と味方に分かれるような関係が成立すると、それが真っ当なスポーツやライバル他社との商品競争でも、戦争や性格が合わない人間関係でもどちらかが優勢な攻撃となれば反対側は劣勢の防御や守備となり、しかし時間が経過すれば守備側が攻撃の反撃開始となるのです。そんな一進一退というか、まだ結果がどうなるか分からない状況を攻撃と守備が続いているとして「攻防戦」と言います。
攻防戦の由来
「攻防戦」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては「攻防」で明治時代の啓蒙思想家・福沢諭吉の著書「文明論之概略」などに文言が記されています。
攻防戦の文章・例文
例文1.プロレスの攻防戦は結果としてショーで見れば一流だからファンが熱狂するのだろう。
例文2.国会の与党と野党の攻防戦はスリリングというよりも予定調和で馬鹿らしく、これでは投票する気も失せる。
例文3.こうしてまた夏がやってきて、うんざりする暑さに耐えしのぐ攻防戦がやってくる。
例文4.なぜ学生時代に冴えなかった男ほど大人になると高校球児の単なる試合をさも世界が熱狂する攻防戦のように扱うのか理解に苦しむが、どんな不祥事があってもアイドルに熱狂する女性ファンと同じような心理が働くのだろう。
例文5.誰にも相手にされずやってくるのは蝿や蚊といった虫ぐらいだが、奴らは油断すると図に乗るのでどんな時でも攻防戦の相手をしてやる。
「攻防戦」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
攻防戦の会話例
-
いったいいつまでこの攻防戦は続くのか…。
-
ロシアとウクライナの事ね。国際情勢も結局は何も出来ないのが不甲斐ないのよね。
-
でも、ロシアは次の手があるのかな? もう先進国からは相手にされないしテロ国家として二度と表舞台には立てない覚悟があるとも思えないし。
-
確かなのは世界は分断されて、先進国の中でも富裕層と貧困層でさらに分断されていくでしょう。もしかして、それを狙っているんじゃない?
ロシアとウクライナ情勢についての会話内容です。
攻防戦の類義語
「攻防戦」の類義語には「攻守」「互角」「伯仲」「競り合う」「五分五分」「拮抗」「対等」などの言葉が挙げられます。
攻防戦の対義語
「攻防戦」の対義語は厳密にはありませんが、「攻防戦」は決着がついていないや長引いているとも受け取れるので勝負がついた「速戦即決」「決着」「勝敗が決まる」などが対義語に近くなります。
攻防戦まとめ
スポーツや戦争などで攻撃と防御が繰り広げられているのが「攻防戦」です。攻撃が大きくなれば防御も相応になるので、それだけ激しさが増しているとも見てとれます。攻防が続けば本来ならどちらも疲弊するものですが、勝敗が決まらなかったり或いは判断材料がないといつまでもズルズルと続く事もあります。