「政商」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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政商(せいしょう)

「政商」とは、一般人にはなかなか知られていないビジネス上の専門用語です。経済小説などで登場する事もありますが、馴染みの薄い言葉ではないでしょうか? 言葉通りに、政府や政治家と商売を合わせた言葉で、それにより稼ぐことに成功した事業家や企業となります。では、「政商」の解説を始めさせて頂きます。

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政商の意味とは

「政商」の意味は以下の通りとなります。
 (1)政府や政治家、官僚と癒着状態となり特別な利権を得られた商人、事業家、企業グループ。
 (2)政治的な権力者と近い関係を利用し、躍進を遂げる事に成功した企業グループ。
 (3)政府による官営事業などを受ける事で、戦前戦後の混乱期に大きく成長した三井・住友・三菱・安田などの特権的企業の財閥に対して。

「政商」とは簡単に説明すると、政治の力によって急成長する事に成功した企業となります。一応は、商人や事業家となっていますが、一般的には三井、住友、三菱、安田の四大財閥を指す言葉と言っても過言ではありません。近代化を目指す政府が将来的なビジョンとして、銀行・海運・商業・不動産などに力を入れるようになり、その為には特定の企業に肩入れし良い関係を築くのが得策と判断したのです。「政商」は戦前や戦後の昭初期には良く聞かれる言葉でしたが、現在でも頻度は少ないですが当然通用しています。四大財閥ほどではないですが、竹中工務店、西武グループ、佐川急便、パソナ、リクルート、ハンナンなどは有名な「政商」として広く知られています。

政商の由来

「政商」の由来として、江戸時代に誕生したとされています。当時は「御用商人」(ごようしょうにん)と呼ばれ、領主の庇護のもとで物資などを調達する代わりに、特権が得られていました。それが江戸時代中期になると、「御用商人」の中でも特に力があり江戸幕府と密接な関係だった越後屋が、金融業にまで事業拡大をします。これが後の「三井財閥」であり、同様に金融業の為替に手を出した企業が「住友財閥」などで、政府の信頼を得られて急成長を遂げていきます。

政商の文章・例文

例文1.政商とは批判もあるが、日本が近代国家となるには避けられなかった道のりだ。
例文2.現在の政商は、財閥と比較するとトーンダウンしているが、それでも巨大な利権を手にしている。
例文3.最近では、東京五輪などにも政商によるバックアップを得た企業が出ている。
例文4.就職をするなら、政商でまかり通っている企業を選べば間違いなく将来も安泰だ。
例文5.日本ほど政商とされる企業が、好待遇を露骨に受ける国も珍しい。

「政商」の解説、皮肉めいたものなどの例文となります。

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政商の会話例

  • 大企業だからって、政商とは言えないんだよね?

  • そうだね。厳密には大きな違いがあるよ。

  • でも、四大財閥以外にも政商ってあるよね。トヨタ自動車などはどうなの?

  • これは判断が難しいけど、個人的には政商扱いで良いと思うよ。だって、エコカー減税などは確実に国策だものね。それで恩恵を受けているなら、政商と呼べるよね。

トヨタ自動車は「政商」なのか? という会話内容です。

政商の類義語

「政商」の類義語には、「豪商」「御用人」「フィクサー」などの言葉が挙げられます。

政商まとめ

「政商」は、政府の特別な計らいを受けた巨大企業。又は、巨大企業に成長した企業グループとなります。国が近代化していく過程として、一部の企業を巨大グループにするのは効率良い手段ですが、同時にそれ以外の企業や人々にとっては不平不満が募る要因となります。現在は政府が露骨に、一部の企業を優遇するのは避けるようになっていますが、それでも税金を安くしたり補助金を出すなど調査するといくらでも露呈されます。

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