文春砲(ぶんしゅんほう)
「文春砲」とは「文春独自の大スクープや独占内容で、他メディアには未掲載の世間に衝撃を与える記事」です。かつてはフライデーなどの芸能スクープを取り上げる写真週刊誌が人気でしたがすっかり廃れて、現在は「週刊文春」とその記事「文春砲」の独占状態となっています。そこには、記者の徹底した取材力やスクープを撮る気概が大きく関係をしているのでしょう。不祥事が掲載された芸能人は活動停止や自粛に追い込まれほどですが、それぐらい世間に大きな影響を与える「文春砲」について詳しく調べてみました。
文春砲の意味とは
「文春砲」の意味は以下の通りとなります。
(1)週刊誌「週刊文春」が不定期で掲載する、世間を揺るがす大スクープや大ニュースの事。
(2)他誌には洩れていない文春独自のオリジナル取材による有名芸能人や政治家等々の不祥事で、世間に絶大なインパクトを与える記事。
(3)文春と集中砲撃(バッシング)を合わせた俗語で、タレントや政治家などの不祥事記事の事。
株式会社「文藝春秋」が発行する週刊誌「週刊文春」が徹底取材によって、ほぼ完全なる裏付けを取った事から記事となる芸能人や政治家から著名人などの不倫や収賄などの大スクープ記事が俗に言う「文春砲」です。「文春砲」は、誌名の”文春”と”集中砲撃”を合わせた俗語で、2010年代頃から、当時最も人気があったアイドルグループ「AKB48」のスキャンダル記事を掲載した事でファンの間でネットスラングとして呼ばれるようになり、今では誰もが知る俗語として広く世間に浸透しています。最大の特徴は、他誌や他メディアでは取り上げられないスキャンダルを大々的に報じる事で、最も有名な「文春砲」の一つに2016年の女性タレント・ベッキーとロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音の不倫スキャンダルがあり、これはワイドショー番組でも連日取り上げられベッキーは謝罪会見を余儀なくされたがそれだけでは騒動は治まらず、結局はCMや番組降板から活動休止に追い込まれ、現在でも第一線で活躍できないほどアンチが急増してしまったのです。「文春砲」の強みとして、扱うネタが衝撃的であり顛末が事細かに記載されているので、不祥事を起こした当人も言い訳が通用しない事です。また、結果的にはワイドショーなどで取り上げられ出演者がコメントし、さらに大物芸能人も批判や擁護するにしても発言し、さらに一般人がSNSでの拡散やユーチューバー面白おかしく参戦するので、関連するネタが当面は尽きないのです。近年ではお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建の「多目的トイレ不倫」、菅総理長男の総務省幹部への違法接待など、芸能人の不倫・浮気から政界の闇まで切り込んでと、その大きな振り幅でスキャンダルを扱う姿勢には熱狂的なファンはもちろんながら、同業者や関係者まで脱帽するほどです。話題の記事が掲載されると、コンビニなどの売店では完売するなど売上にも貢献しています。この様に、不倫中の芸能人や悪徳政治家が戦々恐々する「文春砲」ですが、最近は一部から「やり過ぎ」「不快」や「一部の著名人は記事にしないで忖度している」といった批判も出始めています。特にアイドルファンはいくらスキャンダルを起こしても熱狂的に支持するので、「文春砲」の醍醐味でもある、掲載記事に反論やだんまりした場合に翌週や翌々週記事でさらに踏み込んだ内容を掲載する「二の矢」や「三の矢」と呼ばれる記事中身に悲鳴を上げて、逆に反発をするのです。あまりにも内容が濃すぎる事と問題起こした芸能人のタレント生命や活動が事実上の終止符を迎えてしまうので、それがファンには我慢ならないのでしょうが、それぐらい「文春砲」とは芸能界や政界を一変させる核爆弾級の破壊力を秘めています。
文春砲の由来
「文春砲」の由来は2010年代以降とされ、アイドルグループ「AKB48」のスキャンダル記事をファン同士がネットスラングとして呼び始めた事からです。当時は人気絶頂だったので、それだけにメンバーは男女関係などで様々なスキャンダルを抱えていて、それを記事にすると熱狂的なファンは文春を購入してはファン同士で話題にし意見を言い合っていたようです。
文春砲の文章・例文
例文1.日々刺激が少なく、文春砲だけを楽しみにしている自分を卑下していたら、職場の大勢が実は隠れファンだと知りちょっと安心した。
例文2.文春砲は事前にネットでヒントを出しているが、その答えが当たった時は本当に嬉しい。
例文3.妻は文春砲ばりの取材力でこれまで何度も私の浮気を見破り、この前遂に愛想を尽かされて出て行ってしまった。
例文4.俺が記者で文春砲を狙っているなら、ジャニーズ軍団と日焼けしている芸能人は絶対に怪しいので、徹底マークすると友人が語った。
例文5.文春砲だけが現在社会に残された唯一の良識ではないかと本気で思っているので、権力の横やりや妨害に負けないで欲しい。
「文春砲」の応援や期待などの例文となります。
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文春砲の会話例
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ネットニュース見た? あの大河俳優が大スキャンダルだって!
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これって、発端はまた文春砲?ところでスキャンダルって何だろう。浮気や薬だよね。
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多分そうだね。俺もあの俳優は一年中やけに日焼けしているし、偶に呂律が回らないし、前から怪しいと思っていたんだよ。
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流石、我が家の名探偵は見る目が違うわね。でも、薬で捕まっても結局は執行猶予だからね。
芸能スキャンダルが大好きな夫婦の会話やり取りです。
文春砲の類義語
「文春砲」の類義語には、「新潮砲」「スクープ」「パパラッチ」「隠し撮り」などの言葉が挙げられます。
文春砲まとめ
「文春砲」は週刊誌「週刊文春」が不定期で掲載する芸能人などの大スクープ記事の事です。浮気や薬物、政治家の汚職や癒着など扱う範囲は幅広く、特に芸能人は発覚したらその後は謝罪会見から活動停止に追い込まれる場合も多く、致命的なダメージを被る事を恐れて戦々恐々しているほどです。大物であったりクリーンなイメージの芸能人ほど不祥事を起こした時のギャップは凄まじく、ネットの掲示板からワイドショー、それに一般人の日常会話などもその話題で独占されるほどで、「文春砲」は最も影響力を与える真のメディアとなっています。