「斜陽」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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斜陽(しゃよう)

斜陽とは西に傾いた太陽や夕焼け、夕日などを指し、意味としては太陽がだんだんと沈んでいく姿が栄光からの転落を表す言葉として使われています。斜陽と聞くと、一般的には太宰治のあまりにも有名な小説を連想するのではないでしょうか? 本来の”夕日”といった意味を忘れてしまいがちですが、それ以外にもどの様な意味や由来などが含まれているのか、解説をさせて頂きます。

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斜陽の意味とは

「斜陽」の意味は以下の通りとなります。
(1)夕日、夕焼け、夕方の太陽。
(2)西に傾いた太陽。その際の光。
(3)太陽が沈む。その際の時刻。
(4)栄光が転落し、衰亡に向かう状態。衰えて滅んでいく様。没落しつつある。
「斜陽」とは夕日や夕焼け、その時に発する太陽光や太陽が沈む等となりますが、その太陽がだんだん消え去る状態を、栄光からの転落や衰えるといった意味としても使われます。また、単なる衰えだけでなく、新しい何かに取って代わられ滅ぶ方を「斜陽」となります。

斜陽の由来

「斜陽」という言葉そのものの由来は、不明です。しかし、太宰治の小説があまりにも有名なので、それで誤解をされている方も多いと思います。元々は夕日や夕焼けを意味し、それを太宰治が1947年に没落貴族を扱った作品「斜陽」を発表し、それが一大ベストセラーとなったので、そこから「斜陽」には衰亡などの意味も加わったと勘違いをしているのです。実際には、「斜陽」は中国発祥の言葉であり、元から夕陽・衰退・没落といった意味が込められています。太陽の光も、日の出から始まり昼間が頂点、その後光が弱くなり、夕方になると夕焼けとなり後は消えるのみです。この事から、良い状況から悪い状況へと移り変わる概念が「斜陽」となります。

斜陽の文章・例文

例文1.父親の経営する会社は昔は景気良かったが、今では、斜陽産業とため息ばかりの日々だ。
例文2.人生で初めて斜陽を実感したのは、高校になり部活で後輩にレギュラーを奪われた時だ。
例文3.斜陽の瞬間をカメラで撮影するのが、趣味であり最高の贅沢だ。
例文4.若い時は気力も体力も充実していたが、今では老いてしまい斜陽な日々を実感している。
例文5.初めての外国旅行、そこでコーヒーを飲みながら眺めた斜陽の景色は生涯の宝物となった。。

「斜陽」は二つの意味があるので、それらに合わせた例文となります。

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斜陽の会話例

  • 子供の頃は成績も良くて、女子にもモテて、今思い返すとあの頃がピークだった気がする…

  • 何か斜陽や哀愁を感じさせる言い方だよね。

  • そうなんだよね。もう、あの頃を輝きを取り戻せないと思うと、何だか悲しくて空しい…

  • 馬鹿みたいな事ばかり言わないの(笑)。まだ二十歳でしょう。最近、太宰治の斜陽を読んだから、そんな事を感じているんでしょう。第一、子供の頃の成績やモテたぐらいで斜陽を感じているなら、大間違いだよ!

斜陽を読んだ直後、物思いに耽る若い男性とそれを窘める女性の会話です。

斜陽の類義語

斜陽の類義語には、「衰退」「没落」「シュリンク」「落ち目」などの言葉が挙げられます。

斜陽の対義語

斜陽の対義語には、日が昇る「朝陽」や勢いがある事を示す「隆盛」などがあげられます。

斜陽まとめ

「斜陽」は夕日や夕焼け、その太陽が沈んでいく状態から、栄光からの転落という意味があります。太宰治の作品名としてもあまりにも有名で、衰退や衰亡などの本質を理解できるベストセラー小説として時代を越えて多くから支持されています。

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