新機軸(しんきじく)
「新機軸」とは「新発見・新発想・革新など従来とは違った方法や計画」です。新製品の記者会見などで勢いがある野心家社長などが自信満々に「この製品は〇□の技術による新機軸を打ち出した自信作で〜、〇△市場に新しい風を吹かせます!」といった風に使われる事が多いのが「新機軸」です。それだけ自身がある時に使われ、これまでの製品とは大きく違っているという事なのでしょう。
新機軸の意味とは
「新機軸」の意味は以下の通りとなります。
(1)物事の新しい工夫・発想・発見。斬新な方式。
(2)今までとは全く変わった新しい工夫や計画。
(3)革新。刷新。イノベーション。
「新機軸」は主に上記のような意味として使われる言葉で、英語「innovation」(イノベーション)の直訳でもあります。特に経済用語やビジネス用語で用いられる表現で、新しい製品・サービス・技術が出来た時に強調するように「新機軸」となります。これまでとは全く違った斬新さがあるのを英語では「イノベーション」となりますが、それを日本語にすると「新機軸」が相応しいのでしょう。具体的には「新機軸を打ち出す」「新機軸を導入した」「新機軸を生み出す」といった形が多く、新しい発想や方法のおかげで従来では不可能だった事が実現したという事です。
新機軸の由来
「新機軸」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の経済学者・田口卯吉による歴史書「日本開化小史」などに文言が記されています。
新機軸の文章・例文
例文1.AIという最先端技術を使えばこれまで以上の新機軸が打ち出されて人々の生活を豊かにしていくが、同時にどれだけ便利になっても前時代的な戦争や震災も無くならず常に隣り合わせである。
例文2.「何か一つでも明日の会議まで新機軸を出さないと首になる」と、隣のテーブルの中年男性が独り言を呟き震えていたので、落ち着いてもらおうとホットココアでも奢ってあげようか悩んでいる。
例文3.日本企業の新機軸はたかが知れていて、テレビ・パソコン・スマホなどは海外メーカーの方が安くてクオリティも高い。
例文4.だいたい子供の頃から個性をつぶす環境下で散々育てておきながら、大人になったからと会社で斬新な新機軸やアイディアを求められても無理がある。
例文5.政治家などは新機軸を出した瞬間にネット界隈の良識ある批判集団から罵詈雑言を浴びせられ、これなら大人しく何もしないでパーティ券からのキックバックを受け取る方がマシだと思うのだろう。
「新機軸」を使った例文となります。
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新機軸の会話例
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日本経済はあと数年以内に新機軸を打ち出せないと…。
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完全に終わりよね。大企業は円安で儲けているから、安泰だと思っているけど。
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世界経済はそんなに甘くないよね。だいたい円安で海外から売り上げを見込むという目論見がずるい。もっと日本に重点を置いた考えにしないと…。
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でもそれが出来たら苦労しないんでしょうね。だから海外重視で、国内の新機軸を模索するよりも海外に集中する。日本の成長はやっぱりダメかもね。
日本経済について語り合う内容です。
新機軸の類義語
「新機軸」の類義語には「オリジナリティ」「オリジナル性」「独創」「独自性」「創造性」「独自色」などの言葉が挙げられます。
新機軸の対義語
「新機軸」の対義語には「旧態依然」「保守的」「伝統的」「古典的」「模倣」「古臭い」「無個性」「オリジナリティに欠ける」「独自性がない」などの言葉が挙げられます。
新機軸まとめ
以上が経済や産業などで新発見・新発想など革新性を指す「新機軸」についての解説でした。どの分野も新しいチャレンジというか工夫や発想を日々磨いていかないと何れは廃れてしまいます。ですから成長するには「新機軸」が求められ、既存よりも少しでも良くしようと工夫をするのです。