「日常茶飯事」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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日常茶飯事(にちじょうさはんじ)

「日常茶飯事」とは「毎日の当たり前の様な出来事」です。食事をするような自然な事で、どんなに物珍しい事でも慣れてしまうと、特に何も感じなくなりますよね。そんな諸々を「日常茶飯事」として、主に変わった事がすっかりお馴染みとなった当事者が驚きもなく平然と使う言葉となっています。ですから、一般人にとっては嫌味にも感じる場合もある「日常茶飯事」についての解説となります。

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日常茶飯事の意味とは

「日常茶飯事」の意味は以下の通りとなります。
(1)毎日のありふれた出来事。
(2)毎日の食事から、転じて、常にある普段の事柄。
(3)ごく平凡で当たり前な事で、特別取り上げる必要もないもの。
(4)「日常茶飯」も同義となる。
”日常”は「常日頃」「普段」、”茶飯”は「お茶とご飯」「日常の当たり前な事」「毎日飲み食いする食事やお茶」となり、ごく平凡で当たり前や普通、もう慣れてしまった事を「日常茶飯事」と言います。一例として、昔はテレビが大変貴重で白黒テレビですら近所の電気屋にしかなく、野球やプロレスなどの試合が放映されると大勢が店頭の前で視聴していたそうです。この事から、当時はテレビ自体は珍しいが他人と店頭で見るのは「日常茶飯事」で、逆に現在なら店頭で大勢がテレビ視聴していたら何があったと心配になるほどです。また、今やスマホでテレビや動画も観れるのが「日常茶飯事」ですが、これを当時の人が体感したら声も出ないほど驚く事でしょう。要するに、どんな出来事も当人が慣れてしまったら、それがどんなに貴重や価値ある出来事でも、日常に溶け込んでしまうのです。ですから、「日常茶飯事」とは退屈・見飽きた・普通・平凡・ステレオタイプ・新鮮味がない・相変わらず等と類似となります。

日常茶飯事の由来

「日常茶飯事」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、小説家であり医学者・加賀乙彦の著書「くさびら譚」(1968年)などに文言が記されています。

日常茶飯事の文章・例文

例文1.愛犬と一緒にお風呂に入りベッドを共にするのは日常茶飯事だが、犬嫌いからすると信じられない行動をしている自覚は持ち合わせている。
例文2.内閣の不祥事は最早日常茶飯事で、ニュースで報道されても国民の多くはいつもの事だと感覚がマヒしているが、これは政治全体を見くびり国民のモラル低下にも繋がるので責任を持つべきだ。
例文3.裕福な家庭で育つと海外旅行や高級レストランで食事をする事も日常茶飯事となるが、同時に人間性も高慢で鼻高々な嫌な奴になるので、神様は平等に与えていると思えてならない。
例文4.近所にある幹線道路は朝から晩まで大型トラックや乗用車が走っているので、騒音から交通事故までがセットで日常茶飯事となっている。
例文5.スマホ料金を値下げすると息巻いた総理のおひざ元の総務省が接待塗れ、マスクを配ると息巻いた元総理は税金で地元支援者を手厚く歓迎するという始末だが、これが日本の平常運転で日常茶飯事な出来事である。

政権批判などで「日常茶飯事」を使った例文です。

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日常茶飯事の会話例

  • えっ、月に一度は家族で食事に行くの? 子供の頃じゃなくて、高校生や大学生になっても?

  • うちはそうだったよ。これって、他の家でも日常茶飯事じゃないの?

  • いやいや、普通はいかないでしょう。それは裕福な家庭だからだよ。外食はお金かかるし、うちは貧しいからそんな余裕がなかったよ。

  • そういうものなんだ…。じゃあ、海外旅行とかも普通はいかないのかなー。

恋人同士が家族について会話をして、お互いの家の経済状況が垣間見れてしまったという内容です。

日常茶飯事の類義語

「日常茶飯事」の類義語には、「茶飯事」「家常茶飯」「尋常茶飯」「日常風景」などの言葉が挙げられます。

日常茶飯事まとめ

「日常茶飯事」はお茶とご飯という毎日の食事から、毎日のありふれた日常や当たり前の出来事という意味です。どんなに非日常な出来事でも、当人がそれに慣れてしまうとすっかりお馴染みの風景となりそこには驚きはなくなるのです。普通の人なら豪華な食事に嬉しかったり感動しますが、お金持ちなら当然であり特別な感情もないでしょう。そんな当たり前な様々な事について「日常茶飯事」と表現します。

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