日本三名城(にほんさんめいじょう)
「日本三名城」とは「歴史的背景や現在の認知度などから日本を代表する最高ランクのお城で、通常は大坂城・名古屋城・熊本城・姫路城の中から選定した三城の事」です。お城に詳しくないと、なぜ三名城なのに四城あってそこから選ぶのかと疑問に感じますよね。まったくその通りなのですが、理由として管理する協会などが存在しないのが最大の理由です。要するに「日本三名城」には明確な定義はなく、故に人それぞれ勝手に「日本三名城」を選ぶ事も可能なのです。しかし、長い年月をかけて広く認知されているのがこの四城で、そこから条件などで三城にする事を大勢が認知して、現在に至るのです。そんな背景を踏まえた上で「日本三名城」の解説となります。
日本三名城の意味とは
「日本三名城」の意味は以下の通りとなります。
(1)明確な定義はないが、歴史的背景などから大坂城・名古屋城・熊本城・姫路城の中の三城。
(2)東京の江戸城を別格として圏外にして、明確な理由は存在しないが城の規模などから大坂城・名古屋城・熊本城・姫路城の四城から三城を選出するのが妥当とされる。
(3)「日本三大名城」も同義。
「日本三名城」または「日本三大名城」には残念ながら明確な定義は存在しません。従って専門家なども意見が分かれるだけでなく、時代によってはまた違った城が入る事もありますが、現在のところは大坂城(大阪城で別称は錦城や金城)・名古屋城(名城や金鯱城や金城)・熊本城(銀杏城)・姫路城(白鷺城)から三城をその都度選ぶのが一般的です。東京の江戸城は別格扱いとなり、大阪府大阪市の大坂城は豊臣秀吉が築いた事で有名ですが現在は大阪城跡として大阪城公園に整備されています。愛知県名古屋市の名古屋城は徳川家康が築き現在もその姿は復元されて大切に残され、熊本県熊本市の熊本城は安土桃山時代から江戸時代に活躍した武将・加藤清正が築き、兵庫県姫路市の姫路城は誰が築城したか定かではないですが鎌倉時代の武将・赤松貞範が有力視されています。それぞれ現在は有名な観光スポットであり、魅力的な景観が楽しめる事でも有名です。最後にこれも諸説ありますが、一般的には城郭規模からの「日本三名城」は姫路城・名古屋城・大坂城、江戸時代の城造りの名手の加藤清正らが設計した「機能美優れる三名城」は名古屋城・大坂城・熊本城、大坂城を外した「江戸時代の天守の三名城」は名古屋城・姫路城・熊本城となります。
日本三名城の由来
「日本三名城」の由来は残念ながら不明で、いつ頃から呼ばれ始めたのか等の詳細は分かっていません。財団法人日本城郭協会が2006年に「日本100名城」を選定したので、その前後で比較的歴史は新しいと推測できますが、憶測の域を出ていません。
日本三名城の文章・例文
例文1.時代劇を観終った後は、ふと日本三名城の事を詳しく知りたくなった。
例文2.兄は休日になると全国各地の名城を訪れるほどのマニアだが、そんな兄が日本三名城は別格の存在感で際立っていたとべた褒めしていた。
例文3.日本三名城は外国人観光客からも絶大な人気を誇る。
例文4.マラソンコースには日本三名城などの城周辺が組み込まれるのは、それだけテレビ中継で見栄えがいいからだろう。
例文5.現在は日本三名城のひとつであり、震災で被害を被った熊本城の復興作業が進められている。
「日本三名城」や熊本城などを使った例文となります。
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日本三名城の会話例
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日本三名城に行った事ある?
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もちろん。こう見えても私、時代劇マニアだし日本100名城を全て覚えているほどよ。だから、三名城は当然で常識よ。
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やっぱり日本三名城は壮大だった?
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うん、心が洗われる感じかな。観光地であり景勝地でもあるから、彼女と日本三名城を巡ってみれば!
職場の同僚男女が「日本三名城」について会話を繰り広げています。
日本三名城の類義語
「日本三名城」の類義語には、「東北三名城」「現存12天守」「関東三名城」などの言葉が挙げられます。
日本三名城まとめ
「日本三名城」は明確な定義は存在しませんが、一般的には大坂城・名古屋城・熊本城・姫路城の四城から三城を城郭規模や設計者や江戸時代の天守から選定しています。それぞれの条件によって異なるのは、「日本100名城」の様に管理している協会が設立されていないからです。しかし、意義異論はあるにしても歴史的背景や規模などを鑑みると四城から三城を選ぶ事に、殆どの人が納得しているのも事実です。また、江戸城を別格扱いして含めないのは、現在の首都に対する配慮ではないでしょうか。