日本三景(にほんさんけい)
「日本三景」とは「日本を代表する三か所の名勝地で、宮城の松島、京都の天橋立、広島の宮島(厳島)」です。全国各地には絶景で知られる有名な場所はいくつもありますが、最も有名と言っても過言ではありません。「天や神が与えてくれた恩恵」と表現されるほど特別な絶景で、四季折々の表情が垣間見れる場所としても、存在感が際立っています。そんな日本を象徴する景観である「日本三景」についての解説となります。
日本三景の意味とは
「日本三景」の意味は以下の通りとなります。
(1)日本を代表する三か所の名勝地で、宮城の松島、京都の天橋立、広島の宮島(厳島)の事。
(2)平安時代の頃から貴族などに親しまれた絶景で知られる松島・天橋立・宮島の三つの景勝地で、現在は日本で最も有名な景観が楽しめ歴史的にも重要な場所となっている。
「日本三景」は宮城県宮城郡松島町の松島、京都府宮津市の天橋立、広島県廿日市市の宮島(厳島)の事で、平安時代の頃から素晴らしい景観が楽しめる景勝地でしたが、全国的には江戸時代に入って儒学者・林春斎が著書で紹介してから広まったと言われています。この三か所は、海と緑の彩が鮮やかなだけでなく周辺には有名な神社や寺院が点在し、また現在は水族館などの観光スポットがあるなどの共通点もあります。「日本三景」と呼ばれるぐらいに特別な場所なので、古代中国の詩人・白居易の詩から取られ日本の四季を象徴する有名な言葉「雪月花」にもそれぞれ当てられ、「雪」は天橋立、「月」は松島、「花」は紅葉として宮島になります。因みに、1952年に国指定の特別名勝に指定され、正式に重要な景勝地となりました。また、世界遺産に指定されているのは宮島(厳島神社)のみで、残り二つは残念ながら落選です。2006年からは、林春斎の誕生日である7月21日を「日本三景の日」と制定しました。
日本三景の由来
「日本三景」の由来は、江戸時代の儒学者・林春斎の著書「日本国事跡考」の一文から取られたものです。林春斎は全国各地を行脚し、その中でも卓越した景観として松島、天橋立、宮島を称え、それが「日本三景」として定着しました。
日本三景の文章・例文
例文1.純日本人として海外旅行よりも日本三景に行きたいものだが、妻や子供達には理解されないようで悲しいものだ。
例文2.日本三景の中でも、神秘性でいえば宮島が群を抜いているのではと思う。
例文3.かつては中高年の観光スポットであった日本三景だが、現在は若い世代も旅行などで大挙して押しかける全国屈指のインスタ映えする場所である。
例文4.叔父夫婦は日本三景で知られる宮城の松島付近で飲食店を経営しているが、観光シーズンは猫の手を借りたりほど忙しいそうだ。
例文5.新婚旅行は日本三景を全て巡る旅を計画しているが、その前に相手が見つからない致命的な欠点を克服しなければならない。
「日本三景」を旅行などの文章に使った例文です。
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日本三景の会話例
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子供の頃、海外に住んでいたんだよね?
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イエス! 私はこう見えてアメリカ帰りの帰国子女なの!
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羨ましいな。俺なんて父親が転勤族だったから、子供の頃は引っ越しばかりで友達も出来辛くていい思い出ないよ。
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でも確か、日本三景で知られる宮城県の松島あたりでも暮らしていたんですよね? 絶景が有名な場所で生活していたなんて、そっちの方が羨ましいですよ。
同僚男女が互いの幼少期に暮らしていた場所や国について会話をしています。
日本三景の類義語
「日本三景」の類義語には、「近江八景」「金沢八景」「新日本三景」「日本三大夜景」などの言葉が挙げられます。
日本三景まとめ
「日本三景」は日本を代表する三か所の景勝地である宮城の松島、京都の天橋立、広島の宮島(厳島)の事です。江戸時代の儒学者で全国を行脚した林春斎が著書の中で認定し、どの場所も海と緑が織りなす景観の素晴らしさは特別で、それが現代でも人々から人気を集める要因です。