「早場米」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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早場米(はやばまい)

「早場米」とは「一般の米よりも収穫期が早く、毎年9月頃には出荷される新米」です。現代人は米嫌いや米離れが進んでいると何かと叫ばれていますが、それでも大多数の人は今でも1日1回は米を食べていますよね。それに弁当やおにぎりが売れているのも、結局は腹の足しになるのは米であるとDNAに刻まれているのでしょう。そんな日本人に欠かせられない米ですが、専門用語については知られていないと思います。今回の「早場米」も案外と分からないと思うので、詳しく解説をさせて頂きます。

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早場米の意味とは

「早場米」の意味は以下の通りとなります。
(1)収穫期が早く、通常の米とは異なり9月には出荷される新米の事。
(2)秋の天候不順を嫌い東北や北陸などで好まれる米の栽培で、秋の始めには市場に出回る。
”早場”は「米や繭などを早作りをする地方」、”米”は「稲の種子からもみ殻を取り除いたもので、薄皮まで取ったのは精米や白米となる」で、通常米より早く出荷される米が「早場米」です。通常米は品種や地域にもよりますが大抵は11月頃に市場に出回りますが、「早場米」なら8月下旬には収穫を行い9月には出荷となります。また最近は関東でも「早場米」が作られ、千葉県のブランド米「ふさおとめ」「ふさこがね」などは8月中旬から新米として出荷され、注目を集めています。これらの「早場米」に対して沖縄や九州南部の鹿児島・宮崎では、さらに早く2月頃に田植えして7月には収穫する「超早場米」が行われています。温暖気候ならではの特権として可能になった米作りで、メリットとしては何よりも7月に新米が食べられるので、高い価格設定でも売れるという点があります。他には新米が出回っていないので当然ながら希少価値があり、通常米の数倍〜10倍というケースもあるほどです。デメリットは生産地が限られ「早場米」のように東北や北陸での生産は難しいです。また冬に種まきなどを始めるので寒さ対策が要求され、温暖な気候とはいえこれまでの米作りよりは遥かに難しく、一部の米農家(業者)しか栽培方法をマスターしていないと言われています。このような「早場米」並びに「超早場米」と真逆となるのが、収穫時期が遅い「遅場米」です。

早場米の由来

「早場米」の由来や経緯や文献などは残念ながら分かりませんでした。一方で、昭前半期の閣議決定資料によると昭26年度早場米奨励金が定められ実施されているので、少なくてもこの時代には「早場米」が作られ出荷されていた事になります。

早場米の文章・例文

例文1.農家を営む知人宅でご馳走になったご飯があまりにも美味しく、訊ねてみたら早場米の新米という事で納得した。
例文2.早場米の有名品種であるコシヒカリなどは、それこそ白米好きには堪らない贅沢品である。
例文3.今後は品種改良も進み早場米や超早場米とのシェア争いも熾烈になるだろう。
例文4.昔の人から言わせたら、夏の終わりとほぼ同時に新米として早場米は食べられるのは羨ましい限りに違いない。
例文5.今後は早場米を材料としたお菓子も増えていくと思う。
「早場米」についてのあれこれとした例文です。

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早場米の会話例

  • ただいまー。あれ…、何かいい匂いがするけど。

  • そうなのー。新しく最新型炊飯器を買ってご飯を炊いているの。それも新米よ。

  • 新米って、まだ出ていないでしょう?

  • それがね、これは早場米って言うの。通常の米よりも早く出荷される正真正銘の新米よ。

帰宅する夫に合わせて夕食の準備をしている妻との会話やり取りです。

早場米の類義語

「早場米」の類義語には、「早期米」「新米」「早稲」「早生」などの言葉が挙げられます。

早場米の対義語

「早場米」の対義語には、「遅場米」などの言葉が挙げられます。

早場米まとめ

「通常米」は9月下旬や10月頃に稲刈りをされその後出荷をされるのに対し、「早場米」はそれよりも早く9月には出荷されます。秋の天候不順を避ける為に北陸や東北、最近では関東などでも用いられる米の栽培であり採れる新米を「早場米」と言います。現在では「早場米」よりもさらに収穫時期を早めた「超早場米」も九州南部や沖縄で作られています。

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