明度(めいど)
「明度」とは「色の明るさの度合いで高いほど光を反射して明るくなる事」です。世の中には様々な色がありますが、最も「明度」が高い色は白、反対に最も低い色は黒となります。これを利用すると、暗い場所では文字を白くする事で周囲の人に目立つようになるので、注意喚起などでは白が採用されています。
明度の意味とは
「明度」の意味は以下の通りとなります。
(1)色の三要素の一つとなる「明るさの度合い」で、明るい色ほど明度が高くなる。
(2)印刷や画像などで用いる色の明るさの度合いで、視認性を良くしたり印象を変える際にレベルを調整する。
「明度」は色の明暗を示す度合いで、「色相」「彩度」と共に「色の三要素」を構成する一つです。明るい色ほど「明度」が高いので光を反射して目が認識しやすいので文字・被写体などがはっきり見え、反対に「明度」が低いと光を反射せず文字などは認識するのが難しくなります。これを利用して道路標識の文字などは光が反射する白色にすることで、「明度」が高くなり車の運転手が遠くからでも認識できるように工夫がされています。「明度」が高い色は順番に白・黄色・オレンジ・赤・緑・青となり、反対に低い順番は黒・灰色・紺・紫・茶となります。
明度の由来
「明度」は古代ギリシャの哲学者・アリストテレスが概念を定めて、また「色の三要素」を定義したのは19世紀のドイツを代表する物理学者・ヘルマン・フォン・ヘルムホルツです。
明度の文章・例文
例文1.借金漬けの我が家を明度で例えるなら深海の暗黒色なように低く、居間で家族が楽しい会話をしながら鍋を囲むなどは絶対にありえない。
例文2.貧しい日本は信号の明度も段々と低くなり、赤の認識が難しくなっていくだろう。
例文3.ファッションセンスとは高級ブランドではなく、明度や彩度に気を付けた洋服を選び全体を統一させるのがポイントである。
例文4.スマホで撮影させた画像の明度を反転させる遊びを弟と楽しんだ。
例文5.周囲の色の明度で同じ色でも異なって見える現象が明度対比である。
「明度」を使った例文となります。
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明度の会話例
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テレビ、ちょっとまぶしくない? いや、絶対に明るすぎるって。
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せっかく4Kテレビを購入したんだから、明度を高くして明るくした方がいいでしょう。
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そうだけど…、ほら埃も目立つし、俺の薄毛にも反射するって。
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大丈夫だって。テレビ光線で髪の毛に良い影響があるかもよー。
テレビの明るさについて会話をする夫婦という内容です。
明度の類義語
「明度」の類義語には「光度」「明暗」「コントラスト」「輝度」「明るさ」「輝き」などの言葉が挙げられます。
明度の対義語
「明度」の対義語には「色相」「彩度」「色」「カラー」「色彩」「色合」「色調」などの言葉が挙げられます。
明度まとめ
以上が色の明暗の度合いを示す「明度」についての解説でした。「明度」が高いほど色は明るくなり、「明度」が低いほど色は暗くなるので、これを利用して街中の道路標識や信号やデザインや広告などでは「明度」を意識した文字や被写体の色が使われ、より目立つようになっています。