「春花秋月」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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春花秋月(しゅんかしゅうげつ)

「春花秋月」とは「自然の美しさの喩え」です。春になって満開となった花や秋の満月は趣があって、大勢の心に訴えるものがありますよね。そんな季節毎によって感じる美しさ、風情、自然の優美さ的なものが「春花秋月」なのです。従って、人によって捉え方も変わってきますが、一貫して言えるのは「自然美」は特別で、古くから日本人の心に響くものがあったという事です。それでは、四季を彩る日本という国に感謝しながら「春花秋月」の解説となります。

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春花秋月の意味とは

「春花秋月」の意味は以下の通りとなります。
 (1)春の花と秋の月から、四季折々の美しい自然の喩え。
 (2)春に咲く綺麗な花々や秋の夜の名月の美しさ。
 (3)自然界の美しさを称える言葉。
「春花秋月」は文字通り春の花と秋の月の事で、この二つはどちらもその時期の季節を象徴していて、そこから夏や冬も含めて美しい四季を喩えています。端的に言うと、花が咲き乱れる春と紅葉が彩り月が美しい秋を称える事で、同時に他の季節も美しいとなるのです。よって、日本の四季はどれも甲乙を付け難い美しさがあり、自然界の美しさは格別となります。同様の言葉には「山紫水明」「花鳥風月」「風光明媚」などがあり、それぞれ微妙に違いもありますが、自然の美しさを称えている点では同義扱いとなります。それでも、厳密に使い分けをするなら、「春花秋月」は春や秋の自然美しさを強調する際に用いるのが無難です。

春花秋月の由来

「春花秋月」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、平安時代中期の漢詩文集「本朝文粋」(1060年頃)に文言が記されています。

春花秋月の文章・例文

例文1.全国各地の名所を巡るドライブは、春花秋月を感じられるので格別の楽しみがある。
例文2.田舎に引っ越した時は最初は嫌だったが、都会では絶対に得られない春花秋月を独占できる贅沢を知ってしまった。
例文3.電車に乗ろうと改札口を通ろうとした時にスマホや財布忘れに気が付き、慌てていた時に昔の幼馴染が偶然声を掛けてきて助けてくれた。すっかり大人になった彼女は春花秋月の様な美しさで、思わずきちんとお礼を言えなかったほどだ。
例文4.京都を訪れると、至る所から春花秋月や花鳥風月を感じさせる風情があるので、特別な街だと改めて実感する。
例文5.これまで食欲の秋で育ってきたのに老いてくると少量しか食べられなくなるが、美しい景色は春花秋月の如くどれだけ見ても満腹感とは無縁で一向に飽きない。

「春花秋月」を美しい自然とした例文です。

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春花秋月の会話例

  • コロナでステイホームだし、部屋の模様替えでもしようか?

  • そうだね。新春を気持ち良く迎える為にも、春を感じられるコーデにしよう。

  • じゃあ、早速ホームセンターでも行こうか?

  • その前に100円ショップを回ってみようよ。私が100円グッズで春花秋月なインテリアを完成させるからね。

新婚夫婦が部屋の模様替えをしようとする会話です。

春花秋月の類義語

「春花秋月」の類義語には、「雪月風花」「花鳥風月」「琴歌酒賦」などの言葉が挙げられます。

春花秋月まとめ

「春花秋月」は春の花と秋の月から、美しい花々や名月の喩えです。美しい景観や自然美と同様に、四季に応じて感じる美しさを「春花秋月」として春秋だけでなく一年中使えるので、「雪月風花」「花鳥風月」等の様に誰もが優れていて風情があると感じる言葉です。

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