春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん)
「春蛙秋蝉」という四字熟語をご存知でしょうか?「蛙(かえる)」と「蝉(せみ)」という言葉が使われていますが、いったいどんな意味を持つ言葉なのでしょうか?今回は「春蛙秋蝉」について詳しくご紹介していきます。
春蛙秋蝉の意味とは
「春蛙秋蝉」とは、うるさいだけで全く意味がない言論を例える言葉です。
春蛙秋蝉の由来
「春蛙秋蝉」は、「春に鳴く蛙」と「秋に鳴く蝉」を合わせた言葉です。どちらもやかましいという意味があり、この四字熟語が生まれました。現代ではうるさいだでなんの役にも立たない言論を例える際に使われています。
また、同じく蛙と蝉を使った「蝉噪蛙鳴(せんそうあめい)」という言葉がありますが、これも「春蛙秋蝉」と同じ意味をもつ言葉です。
他にもロバと犬を使った「驢鳴犬吠(ろめいけんばい)」という言葉もあります。
春蛙秋蝉の文章・例文
例文1.話し合いをいくらやっても春蛙秋蝉では時間の無駄だ。
例文2.わたしの意見は彼にとっては春蛙秋蝉なだけのようだ。
例文3.ネット上の意見は春蛙秋蝉があふれている。
例文4.春蛙秋蝉な意見だと思われないように論理だてて物事を考える必要がある。
例文5.会議が春蛙秋蝉になってきたので一度お開きとします。
春蛙秋蝉は漢検や日本語検定の上級レベルで扱われる言葉です。
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春蛙秋蝉の会話例
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昨夜、テレビで討論番組を見ていたけど、後半は春蛙秋蝉になっていて結局何を話し合いたかったのか分からなかったよ。
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よくあることね。みんな熱くなりすぎて本題からそれてしまうようね。
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うん。そういうときに司会者や進行人の腕が試されると思うんだ。
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たしかに。
春蛙秋蝉にならないように各々が話し「合う」ということを意識することが重要です。
春蛙秋蝉の類義語
「春蛙秋蝉」と関連する言葉には「蝉噪蛙鳴」「驢鳴犬吠」などがあります。
春蛙秋蝉まとめ
今回は「春蛙秋蝉」について詳しくご紹介していきました。
あまりいい意味で使われる言葉ではありませんが、知識として覚えておくと良いでしょう。