昭和基地(しょうわきち)
昭和基地とは、南極圏内の東オングル島にある日本の観測基地です。日本が南極に観測拠点を置いて64年ほどたった昭和基地は、その過酷な環境を知ってもらうために「南極物語」や「南極料理人」などの日本映画の撮影場所としても取り上げられています。そんな昭和基地について詳しく解説していきます。
昭和基地の意味とは
昭和基地は、東南極のリュツォ・ホルム湾東岸の大陸から4kmほど離れた東オングル島上にあり、昭和基地と日本の距離は約14,000kmありますが、昭和基地はKDDI山口通信衛星所とネットワークでつながっているため、内線電話はつながり、インターネットにも接続できる環境が整っています。昭和基地には東オングル島の端から端までに広々と67棟の建物が立地されており、観測設備として大型アンテナなど各種アンテナ、設営設備として燃料タンク、観測用の重機などがあります。昭和基地で働く南極地域観測隊員は約60名で、そのうち約40名が越冬をします。基本的には隊員は国家公務員の男性が多くいますが、専門技能を持った民間企業の社員や、みなし隊員として民間企業出向の女性も派遣されています。日本のKDDIの社員も無線設備の保守・運用要員として、毎年1名が南極へ出向しています。主に昭和基地では、オゾン測定やオーロラ観測などを目的とし、54の観測ロケットを打ち上げたり、空、陸、氷、生物等それぞれの専門家が協働し、分野を横断して実施されています。
昭和基地の由来
昭和基地の由来は、1951年に国際地球観測年が提唱されると、日本はこれに参加を希望しはじめは赤道観測を行う予定ではありましたが、予定地の領有権を持つアメリカの許可が出ず、1955年2月に南極観測に切り替えました。それから、12か国による共同南極観測に参加し、観測を始めました。現在では、技術の発展もあり、およそ50センチの氷の塊から、数万年の歴史がわかるとされており、その時代の生態系を元に気温を予測し、温暖化現象がどれくらいのスピードで進んでいるのかが分かるくらいになりました。
昭和基地の文章・例文
例文1.昭和基地で働いている人のおかげで、日本に及ぼす大気の変化などがわかるのでとても必要不可欠の存在です。
例文2.60年以上も続いている昭和基地で、長い間ずっと働き続けている人がいると思うと感動します。
例文3.昭和基地の歴史の中で、自分たちが想像できないほど過酷で険しい歴史の部分もある。
例文4.昭和基地には観測隊員によるBarなどもあるらしい。
例文5.昭和基地を題材にされた南極物語はとても感動した。
昭和基地という場所の話をしている例文です。
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昭和基地の会話例
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この前テレビで、60年以上も歴史を持つ昭和基地が取れ上げられていたのを見ましたか?
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あ、あの番組ですよね。意外と生活感のある場所なんだと思いました。
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でも今の環境を作るまで、たくさんの人たちの努力があったと思うと感動しますね。
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そうですね。昭和基地があるから温暖化現象についてわかる事もあるから、働いている方たちに感謝しないといけませんね。
昭和基地という場所を話題にして話をしている会話文です。
昭和基地の類義語
昭和基地の類義語は、南極圏内の東オングル島にあるので、類義語ではなく関連語は「南極圏内」「東オングル島」「観測基地」などがあります。
昭和基地の対義語
昭和基地の対義語はありませんが、意味としては「推測」「推察」です。
昭和基地のまとめ
昭和基地は、天体・気象・地球科学・生物学の観測を行う施設です。他にオゾン測定やオーロラ観測などを目的とし、54の観測ロケットを打ち上げたりしている南極の観測基地です。南極大陸に上陸する際は、生態系を壊さないために除菌と靴の裏の掃除などが義務付けられています。そのため、現在では新型コロナウイルス感染拡大のため2020年の派遣は見送られています。