「書生」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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書生(しょせい)

「書生」とは「明治や大正時代の親元を離れ居候をしながら勉強に励む学生」です。古き時代の日本では、地方の若者が高校や大学に進学するのはどこかの家に下宿をするという事でした。大半の家が貧しく、また現在のように一人暮らしをするなどは不可能なので、寮生活などを送る術がないなら下宿先にお世話になるしかなかったのです。そんな苦労しながらも学業を励む姿を「書生」と当時は言いました。

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書生の意味とは

「書生」の意味は以下の通りとなります。
 (1)勉学中の若者。勉強に熱心な学生。学生。生徒。
 (2)他家に世話になり苦労をしながら勉学に励む若者や学生。
 (3)明治や大正時代に使われた表現で、学生や苦学生の事。
 (4)写経する者という意味では「しょしょう」とも読む。
「書生」は元々は勉学に励む若者や学生という意味です。昔はそのような環境にいられるのは裕福な家だけでしたが、明治や大正時代になると親戚や他人の家などに暮らしながら勉強をする若者や学生となり、それが現在にも影響を及ぼしてどこか苦労しながら勉強に励むという意味合いが強くなっています。しかし、一般的には苦労をしていても学生・若者という表現を使うので、近代日本時代の小説といった作品などに登場する表現という認識であり、敢えて「書生」と使うのは相当に稀となっています。それを現代流に解釈するなら、地方出身者・貧しい学生・余裕のない若者・薄給・バイト漬け等々で卑下するように「書生」と使う場合もあります。

書生の由来

日本の学校教育の歴史として、明治5年に日本初の学校制度である教育法令が定められ、地方から東京や大阪の高校や大学に通う若者が急増しました。この時代は現代のような独り暮らし向けアパートが非常に少なかったので親戚や知人宅に下宿する者が多く、そのような親元を離れ苦労をしている学生・若者を「書生」というようになったのです。

書生の文章・例文

例文1.昔の我が家は近所でも評判の大屋敷で場所も良かったので、いつも書生さんが数人ばかり一緒に暮らしていたそうだ。
例文2.景気が良かった時代は外国からの若者が書生として大勢やってきたが、これからは日本以外の国で勉学に励むのが常識になるだろう。
例文3.父は頼まれると断れない性格なので、書生を大歓迎して迎え入れていた。
例文4.昔の小説を読むと書生という表現が多く、古き良き時代の趣が感じられる。
例文5.地方出身の大学時代の友人は貧しい生活を送っていたので、皆から書生と呼ばれていた。
「書生」を使った例文となります。

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書生の会話例

  • 俺も学生時代は貧乏だったから、食事や家賃のお金を捻出するのにいつも頭を痛めていたよ。

  • タワマンの最上階に住むあなたにも、そんな苦労した時代があったのね。

  • 当然だよ。まるで書生のような暮らしぶりで、流石に下宿したり学生服を着ていないけど貧乏学生で、東京出身の裕福な学生達が羨ましくて仕方がなかったよ。

  • そのハングリーさがあなたを成功に導いたのね。

成功し裕福になった男が貧しかった学生時代を懐かしがるという内容です。

書生の類義語

「書生」の類義語には、「居候」「パラサイト」「部屋住」「寮生」「食客」「厄介者」「寄生」「学徒」「塾生」などの言葉が挙げられます。

書生の対義語

「書生」の対義語には、「先生」「教師」「教授」「社会人」「慶應ボーイ」などの言葉が挙げられます。

書生まとめ

「書生」は勉学に励む学生・若者という意味です。元々は明治や大正時代に使われていた言葉で、大学生などが他所の家に下宿しながら勉強をする日々を送る事でした。しかし、そんな生活は苦労が多く貧しくもあるので、次第に貧しい苦学生などを連想して「書生」と呼ばれるようになります。

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