「最高敬語」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

最高敬語（さいこうけいご）

「最高敬語」とは「日本語の中の最上級の尊敬表現」です。日常的に目上の人に使う敬語とは違い、主に天皇やその皇族に対して使われる表現です。ネットやニュースで度々使われますが、あまりなじみがない方がほとんどかと思われます。今回はそんな珍しい言葉である「最高敬語」を解説していきます。

最高敬語の意味とは

｢最高敬語｣の意味は以下の通りです。
(1)日本語の中の最上級の尊敬表現
(2)最上級の敬語
基本的には天皇、上皇、皇族に対して使われる言葉ですが、外国の国王や王族に対しても同様に使われることがあります。皇族関係以外の｢最高敬語｣の使用はマスメディアによって異なりますが、日本の天皇と同等の地位を持つ人物に対して使われます。また、明治時代以前までは征夷大将軍や摂政に対しても使われていました。
｢最高敬語｣の例としては、天皇や上皇を呼ぶ際に使われる「陛下（へいか）」や皇族に対して使われる「殿下（でんか）」や天皇の体を表す「玉体（ぎょくたい）」、天皇が外出する際に使われる「行幸（ぎょうこう）」などです。
また、似たような言葉で「絶対敬語」がありますが、｢最高敬語｣が尊敬語の一種であるのに対して、絶対敬語」は謙譲語の一種であり自分の動作に対して使います。｢最高敬語｣「絶対敬語」は敬語の起源とされてここから現在私たちが使っている敬語に変化していきました。

最高敬語の由来

「最高敬語」の由来は不明ですが、敬語に関しては8世紀ごろから使われ始めたそうです。もともとは全てが「絶対敬語」であったそうですが、時代の流れとともに敬語の形が徐々に変化していったそうです。始めは身分の差によって敬語を使っていましたが、現代になるにつれて年齢が上の人に対しても使われるようになっていきました。

最高敬語の文章・例文

例文1.天皇に対して使われる最高敬語は一般的な敬語とは異なり独特の表現が用いられる。
例文2.最高敬語や絶対敬語は敬語の起源だとされて、神々に対して使われる言葉であった。
例文3.あまり使われることのない最高敬語はネットやニュースで度々登場するが理解できないことがほとんどだ。
例文4.天皇に対して最高敬語を使って敬意を表している。
例文5.海外の国王や王族に対しても最高敬語が使われることはあるが、大統領には日本の首相と同じように最高敬語は使われない。
「最高敬語」を使った例文です。

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最高敬語の会話例

• 

  天皇が日本中を巡幸（じゅんこう））してるみたいだね。
• 

  巡幸って何、旅するみたいな感じ？
• 

  そうだよ、天皇がどこかにいく時に使われる最高敬語だよ。
• 

  普段私に敬語を使えないのにそんな言葉は覚えてるのね。

天皇のことについて話す会社の先輩と後輩です。

最高敬語の類義語

「最高敬語」の類義語はありませんが、最高を意味することばとしては｢至高｣｢極点｣などの言葉が挙げられます。

最高敬語の対義語

「最高敬語」の対義語はありませんが、最高の対義語は｢最低｣｢ワースト｣などの言葉が挙げられます。

最高敬語のまとめ

普段の生活では使うことはありませんが、「最高敬語」について少しでも知識があるとニュースで報道された際に理解が深まるかもしれません。また、敬語は海外ではあまり一般的ではなく日本のような複雑さはとても珍しいです。このような独自の進化を遂げた日本語は世界で一番難しい言語とも言われています。今回は日本語の中の最上級の尊敬表現である「最高敬語」の紹介でした。