月代(さかやき)
「月代」という言葉の意味をご存知でしょうか?あまり聞きなれない言葉ですよね。現代では使用されていませんが、明治時代でよく使われていたようです。今回は「月代」について詳しくご紹介していきます。
月代の意味とは
「月代」とは、平安時代から明治時代にかけて、戦争で成人男性が兜を被ったときに熱気で頭が蒸れてのぼせないようにするために始まった風習とされています。戦争が終わると髪を伸ばすということが風習でしたが、やがて常時月代を剃るようになったそうです。
また、当時の烏帽子(えぼし)を被ったときに生え際が見えないようにするためでもあったようです。
月代の由来
「サカヤキ」の語源、また「月代」の用字の起源は、サカイキの転訛であるという。戦場で兜をかぶると気が逆さに上るから、そのイキを抜くためであるという伊勢貞丈の説が広く知られている。
月代の文章・例文
例文1.月代の光沢がよくなって、せっかくのいい男が薄汚くなる。
例文2.さかやきの伸びた荒くれ男どもは近郷近在の百姓や地主らしい。
例文3.角前髪わりで大阪と新潟に出張します。
例文4.終戦により月代を伸ばす。
例文5.月代は成人した武士の象徴だ。
現代で月代の風習がなくなってよかったですね。今では、野球部=坊主という風習も無くなってきました。
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月代の会話例
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もうすぐ中学が終わるね!高校に入ったら部活は何にするの?
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小さい時からずっと続けてきた野球をしたいから、野球部に入ろうと思ってるよ。だからまた丸刈りにしないと…
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野球部か!せっかく髪も伸びてきたのにまた坊主にしないといけないんだな。昔で言う月代っぽいよな。
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現代の月代だと思ってるよ。
坊主にはしたくないですね。
月代の類義語
「月代」と関連する言葉には「前坊主(まへぼじ)」「弁髪」「下げ髪」「辮髪」などがあります。
月代まとめ
今回は「月代」について詳しくご紹介しました。
今では、「月代」にする風習はありませんが、男だから長髪や、染髪の禁止などの風習が残っています。サッカーのワールドカップなどを見るとわかりますが、海外のほとんどの選手はタトゥーが入っているにもかかわらず、日本人選手は一人もタトゥーが入っていません。これも現代の「月代」なのではないかと思います。