「有効証拠金」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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有効証拠金(ゆうこうしょうこきん)

株やFXなどの金融商品の中で、特にFXやCFDなど証拠金取引を行う際に注目される言葉の一つが「有効証拠金」です。証拠金とは担保として預けた現金ですが、その現金やポジション損益に応じて変化するのが「有効証拠金」です。株の現物取引以外では何かと登場する言葉で、実際の取引でもポジションを新規注文する際の目安となります。

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有効証拠金の意味とは

「有効証拠金」の意味は以下の通りとなります。
(1)FXなど証拠金取引を行う際に、取引に利用できる証拠金の総額。
(2)担保として預けた現金が証拠金で、これに保有するポジションの評価損益などを合わせた総額であり、取引余力となる。
(3)有効証拠金の計算式は、証拠金残額±必要損益。
(4)現在保有するポジションを決済した際に残る金額なので、ポジションがある時は価格変動によってその都度変化する。

FXやCFD、株の信用取引などレバレッジ取引を始めるには、担保となる現金を預ける必要があります。これを「証拠金」と呼び、預ける金額が多いほど取引資金である「証拠金」が増えるので多くのポジションを保有できるようになります。この証拠金には、各業者によって若干名称が違いますが、今回のテーマである「有効証拠金」や「必要証拠金」、他にも「発注証拠金」や「証拠金維持率」などの関連する言葉がいくつもあります。これら全てを詳しく説明するのは割愛しますが、「有効証拠金」は上記の様な意味で、「必要証拠金は」現在保有しているポジションを維持する為に必要な金額、「発注証拠金」は新規注文の際に必要となる金額、「証拠金維持率」は保有ポジションの「必要証拠金」と「有効証拠金」の割合になります。国内FXの場合は業者にもよりますが、「証拠金維持率」が100%、又は50%など設定値を下回ると強制的にロスカットされます。そうなる前に、証拠金となる現金を預けて「有効証拠金」を多くして回復させる必要があります。

有効証拠金の由来

「有効証拠金」の由来などは残念ながら不明です。”証拠金”とは経済学用語でレバレッジ取引をする際に担保として預ける現金(金銭)の事を指す言葉です。FX取引に限定すると、日本では1998年に現在の「ひまわり証券」などが国内初として導入した金融商品なので、そこで「有効証拠金」が使われた事になります。外国為替の場合は、1979年に国内の取引が自由化されたので、そこで同じ様に「有効証拠金」が使われるようになりました。

有効証拠金の文章・例文

例文1.有効証拠金を意識して取引しないと、FXではレバレッジであっという間にマージンコールの連絡が入る。
例文2.有効証拠金を気にしないで取引するなら、証拠金を多めに預けて低レバレッジでポジションを少なくして安全なトレードを徹底すべきである。
例文3.トランプ大統領が就任したばかりの頃は、絶対に円高になると高を括っていたら、あっという間に円安になり有効証拠金がみるみるなくなり本当に焦った。
例文4.海外FXの場合でも、有効証拠金や必要証拠金や証拠金維持率の意味や捉え方は全く同じだが、証拠金維持率は国内業者よりも低くなるのでロスカットまで猶予がある。
例文5.FXやCFDなどレバレッジ取引をするなら、有効証拠金などは絶対に覚えておくべき常識である。

「有効証拠金」や「レバレッジ取引」についての補足めいた説明文章です。

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有効証拠金の会話例

  • FX取引を始めてみようと思っているけど、有効証拠金や取引枚数について、簡単に教えて!

  • いいよ。えーと、国内のFX業者で、芸能人などがCMをやっている大手で取引をする場合なら、大抵は5万円を入金するとドル円という一番取引量が多くて有名な通貨ペアを1万枚取引できるよ。それで、取引して予想通りにレートが1円が上がると1万円の儲けで、反対に1円動くと1万円の損だね。

  • と言う事は、5万円を預けて1万枚取引で、為替レートが逆に1円動くと1万負けるから、残り4万円という事?

  • そうなんだけと、実際にはドル円のその時点の為替レートが関係するから、5千円が負けたぐらいで強制ロスカットされると思うよ。だから、1円じゃなくて約50銭ぐらいが逆に動くと勝負終わりだね。残りは4万5000円ぐらいだけど、これでは有効証拠金が足りなくて取引出来ない事になるよ。

「有効証拠金」の最低額、どれぐらいレートが動くとロスカットされるのかについて、会話をしています。

有効証拠金の類義語

「有効証拠金」の類義語には、「必要証拠金」「証拠金維持率」などの言葉が挙げられます。

有効証拠金まとめ

「有効証拠金」とは、FXやCFDなど証拠金取引(レバレッジ取引)をする際に必要とする証拠金の総額を意味しています。担保として預けた現金(証拠金)と現在の保有ポジション損益を合わせたもので、「有効証拠金」が多いほど新規取引におけるポジション数も多くでき、また保有ポジションと為替レートが逆に動いて損失となっても余裕ができます。しかし、一度大きく変動すると、思った以上に有効証拠金も変化するので、資金管理を徹底した取引が投資家には求められます。

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