朝令暮改(ちょうれいぼかい)
朝令暮改の意味は、朝に出された命令が夕方にはそれが改められることを指す言葉です。ビジネスの世界でもトップダウンで型の経営をしている会社などでは、状況に応じた朝令暮改がある事もあります。もちろんスピード感があるという反面、それに振り回される人もいますから、一長一短です。今回は朝令暮改の意味や由来、例文、会話、類義語を交えて、詳しく解説をしていきます。
朝令暮改の意味とは
朝令暮改の意味とは、朝に出された命令が夕方にはそれが改められることを指し、元々は命令や政令、法令、方針などが頻繁に変更されて一定ではない意でよく使われていました。また中国では同義語として「朝令夕改」「という形で使われています。
朝令暮改の由来
朝令暮改の由来は、中国の歴史書である『漢書』で使われていた事が始まりであると言われています。
朝令暮改の文章・例文
例文1.今日も社長の発言は朝令暮改で、毎晩遅くまで残業になってしまい身体への負担が大きい。
例文2.システムを理解していないのに、思い付きの朝令暮改で発言するのはやめてほしい。
例文3.新しい監督は練習の度に言っている事が変わって、朝令暮改がひどすぎて目指すべきチーム像が理解できない。
例文4.うちの会社はより良い制度を積極的に導入して、改善を繰り返すので朝令暮改のサイクルがあっている。
例文5.目標達成の為の方法が朝令暮改で変更されるのは構わないが、目標が朝令暮改では仕事の生産性が一向にあがらない。
朝令暮改は振り回される事になる人が一定数おり、その変更に納得できる理由や論理が存在すればいいのですが、往々にして一方の都合で変更される事が多く、少し批判めいた使い方をする事が一般的です。
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朝令暮改の会話例
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クラウド型の会計システムの導入を考えていて、良し悪しを精査しているんだけど、責任者の希望と要望が朝令暮改で変わって一向に進まないんだよ。
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IT化に疎い人のあるあるだよね。IT化するという言葉に踊らされて、目的を見失ってる。
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本当にそうなんだよ。業務効率化する為にクラウド型のサービスを入れるのに、時間ばかり無駄にかかってる。
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それは年代的な問題もあるからと割り切って、うまくリードしていくのも担当者の仕事なのかもしれないね。
クラウド型の会計システムを導入する際の、社内のやり取りを話した会話文になります。
朝令暮改の類義語
朝令暮改の類義語としては、「ダブルスタンダード」「場当たり的」「ご都合主義」などが挙げられます。
朝令暮改まとめ
朝令暮改はビジネスシーンでも使われる事が多い言葉ですので、正しく覚えておく必要があります。以前には鳩山由紀夫元首相が「朝令暮改」と「朝三暮四」の意味を勘違いして、国会で使い大変な恥をかいたケースもありました。ビジネスシーンにおいては、こういった失敗が不利益を被る事がありますから、十分に注意しましょう。