朝起き千両夜起き百両(あさおきせんりょうよおきひゃくりょう)
「朝起き千両夜起き百両」とは「早起きして朝働く方が夜遅くまで働くより効率が良い喩え」です。朝起きてから働くのが千両の価値だとすれば、夜遅くまで我慢して働くのは百両の価値しかなく、その差は10倍にもなると昔の人達が説いた「朝起き千両夜起き百両」の解説となります。
この記事の目次
朝起き千両夜起き百両の意味とは
「朝起き千両夜起き百両」の意味は以下の通りとなります。
(1)早起きして朝働く方が遅くまで働くより能率的で、10倍も得であるとする喩え。
(2)朝早く起きて仕事をする方が眠いのを我慢して夜遅くまで働くよりも効率が良い事から、早起きや朝の仕事をするべきとする教え。
(3)略した「朝起き千両」も同義。
”朝起き”は「朝早く起きる」「早起き」、”夜起き”は「夜中に起きる」「夜遅くに起きる」で、朝起きは千両の価値があり一方の夜起きは百両しか価値がないのが「朝起き千両夜起き百両」です。そこから、夜遅くまで仕事をするよりも朝早く起きて仕事をする方が能率が良かったり、或いは早起きは健康や体調に仕事でも良い影響があるとなります。現代に当て嵌めれば、疲れや眠気を我慢して無理に遅くまで仕事をするなら、一刻も早く家に帰って十分な休息を取ってから翌日早く出社して仕事をする方が効率が良いといったところでしょう。
朝起き千両夜起き百両の由来
「朝起き千両夜起き百両」の由来は残念ながら不明で文献も発見されておりません。補足として類語「早起きは三文の得」は古代中国・南宋時代の儒学者・樓鑰が詠んだ詩が由来となる事から、それが発展して誕生した諺ではないかと推測されます。
朝起き千両夜起き百両の文章・例文
例文1.朝起き千両夜起き百両、ニートで毎日昼過ぎに起きる自分には馬の耳に念仏であり無意味な言葉だ。
例文2.残業大好きな課長に朝起き千両夜起き百両と訴えた瞬間、胸ぐらを捕まれ「お前なんていつでもクビにできるんだぞ!」と凄まれ、平リーマンの分際で立場を弁えずに何て事を言ってしまったのだと土下座をして許しを得た。
例文3.キャバ嬢の彼女に昼間の仕事に就いて欲しいと朝起き千両夜起き百両を教えたら、今度は朝キャバで働くと言い出しこれは話にならないと別れる決意を固めた。
例文4.夜中に誰も視聴せず数人程度を相手にライブ配信を行うメンタルがあるなら、朝起き千両夜起き百両からまともに働けるのではと思えてしまう。
例文5.朝起き千両夜起き百両は分かっているが、あの遅くまで無意味な残業をしていると突如一体感が生まれ、普段話さない同僚と休憩時間に無意味な会話で盛り上がって意気投合をするのだから、一概に悪いとも言い切れない。
「朝起き千両夜起き百両」を使った例文となります。
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朝起き千両夜起き百両の会話例
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いつまで寝ているんだよ。もう10時過ぎだって。
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休みの日ぐらいは寝かせてよ…。
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ほらほら、もう洗濯をするから。それに朝起き千両夜起き百両って言うじゃない。スーパーの早朝セールにも遅れるって。
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それ全部、早起きのあなたに任せた。
仕事の疲れから休日は早起きして家事をするのが苦手な妻という内容です。
朝起き千両夜起き百両の類義語
「朝起き千両夜起き百両」の類義語には「朝起きは三文の徳」「早起きは三文の得」「朝の一時は晩の二時に当たる」などの言葉が挙げられます。
朝起き千両夜起き百両の対義語
「朝起き千両夜起き百両」の対義語には「夜なべは十両の損」「長寝は三百の損」などの言葉が挙げられます。
朝起き千両夜起き百両まとめ
夜遅くまで仕事をするより早起きをして朝から働く方がお得や効率が良いとする喩えの諺が「朝起き千両夜起き百両」です。この考えは現代社会にも通じるところがあり、早寝を推奨したり無駄な残業を控える企業の取り組みにも関係しているのではと思えてしまいます。