「朧月」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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朧月(おぼろづき/ろうげつ)

「朧月」とは「春の夜に霞んで見える月」です。季節の中で春がいちばん好きという人が多いのは、新しい始まりの季節で新緑などの芽が出始め、気候も丁度よいといった環境的な面もありますよね。そして、そんな春ならではの風流というか風情を感じさせるものに「朧月」があります。

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朧月の意味とは

「朧月」の意味は以下の通りとなります。
 (1)春の夜のほのかに霞んだ月。
 (2)霧や靄に包まれて柔らかく霞んで見える春の月。
”朧”は「タイやエビなどの肉をすり潰して炒り煮した食品」「おぼろ昆布などの略語」「ぼんやりと霞む」「不確か」、”月”は「地球の衛星」「月の光」「1か月」「月経」で、ぼんやりと霞んではっきり見えない月が「朧月」です。一般的には「おぼろづき」と読みますが、「ろうげつ」としても問題ありません。特に季節の春になると高気圧に対して大気が逆転層という現象を起こして地上の塵や水蒸気が上昇できず上空で漂うので、結果的には太陽光を散乱させてしまい地上からは空が霞んでいるので、夜になっても月もぼやけて見えてしまうのです。そこから「朧月」は春の季語にもなっています。

朧月の由来

「朧月」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代初期の勅撰漢詩集「文華秀麗集」などに文言が記されています。

朧月の文章・例文

例文1.夜行列車の窓から見える朧月に心が打たれながら、こうして当てもない旅へ自由気ままに出掛けられるのも仕事を辞めた醍醐味だと感じた。
例文2.神様はきっとあの朧月の遠くの彼方にいると思うが、俺とは一生顔を合わす事はないだろう。
例文3.残業終わりに朧月を眺めながら自宅に向かって歩いていると、慰謝料だけ請求して出て行った別れた妻の真ん丸な顔に見えてきて段々とイライラしてきた。
例文4.今夜は朧月夜なので、きっと繁華街のホストクラブにキャバクラは風や情報系の属性を持つお客で大賑わいだろう。
例文5.高速道路をドライブしていたら朧月が見えて風情だと思ったが、単に洗車をしない汚いフロントガラスだったから月がぼやけていたのだろう。
「朧月」を使った例文となります。

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朧月の会話例

  • こうして二人で朧月を見るなんて、まるで夢のようだよ。

  • そんな恥ずかしい事を言わないでよ。

  • 来年もまた、こうして二人で一緒に見ようよ。あの朧月を。

  • 1年後の朧月デートの約束ね。じゃあ、そろそろ時間だから、ご指名ありがとうございました。

仲睦まじい恋人同士という設定の会話内容です。

朧月の類義語

「朧月」の類義語には「月」「月輪」「満月」「夕月」などの言葉が挙げられます。

朧月の対義語

「朧月」の対義語には冬に見える月として「冬の月」「冬月」「寒月」「寒三日月」「月冴ゆる」「月の霜」「冬三日月」などの言葉が挙げられます。

朧月まとめ

春ならではの気候現象によって霞んで見える夜の月が「朧月」です。春らしい雰囲気ある独特な月として長年親しまれ、ぼんやりと見える月の姿は他の季節では感じられない趣があります。

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