木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)
「木に竹を接ぐ」とは「性質が異なる木と竹を無理に接ぎ合わせる事から、不調和や釣り合いが取れない喩え」です。木と竹は似ている面もありますが、そもそもは全く別物で見た目はもちろん強度や耐久性も異なります。それでも良しとして無理矢理接ぐというおかしな行為をするので、バランス悪さから釣り合いが取れないのです。
木に竹を接ぐの意味とは
「木に竹を接ぐ」の意味は以下の通りとなります。
(1)木と竹という違う性質を接ぎ合わせる事から、前後関係や筋が通らない喩え。
(2)つちづまが合わない、釣り合いが取れない、不調和などの事であり、又その喩え。
(3)略した「木に竹」や「竹に接ぎ木」とも言い同義。
材質が異なる木と竹を半ば無理やり接ぎ合わせると、結局は見た目の悪さだけでなくバランスを欠いたり強度が一定にならない事から、前後関係が合わない・筋が通らない・つちづまが合わない等々の喩えとなるのが「木に竹を接ぐ」です。使い方としては批判・否定的な形が一般的で、脈絡のない話や無理難題などを押し付けられて「木に竹を接ぐなと憤った」といった風になります。
木に竹を接ぐの由来
「木に竹を接ぐ」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代発祥の小説集「浮世草子」の「和国小姓気質」などに文言が記されています。
木に竹を接ぐの文章・例文
例文1.大臣の首は時間を掛け熟慮を重ねても切らないのに、国葬や増税決定にはスピード感を出すトップには木に竹を接ぐが相応しいが、嫌味だとは受け取らない鈍感力だけは大物っぽい。
例文2.課長は毎日どこかで聞きかじった偉人の名言めいたことを部下に堂々と語るが木に竹を接ぐように尻つぼみになるのだから、いっその事スマホを見ながら堂々と語れば良いと思えてならない。
例文3.政治とは無関係なスポーツの祭典であるW杯なのに、ドン引き戦法で決勝トーナメントに進出したら支持率低迷で苦戦する総理まで絶賛したが、国民からすると庶民には厳しく日本代表には優しく映る姿が木に竹を接ぐとしか言い様がなく、半年後にはサッカー税導入や公園でのスポーツ禁止を強化する腹黒さも感じられる。
例文4.どいつもこいつも木に竹を接ぐような話をする奴ばかりなので、段々と自分の殻に閉じこもるようになった。
例文5.国債は借金だが自国通貨なので安泰と嘘を吐き通し、だが税収不足でこれ以上借金は増やせないので増税し、しかしアメリカやアフリカへの献金にワクチン購入は迂回させて政治団体に入るので止められず、給料は下がり物価は上がり少子高齢化は拍車がかかっても木に竹を接ぐおとぎ話を信じる平和な国民が大勢暮らす国だ。
「木に竹を接ぐ」を使った例文となります。
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木に竹を接ぐの会話例
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婚活アプリを使っているけど、良い出会いがないなー。
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私の周りの人も結構使っているけど、皆口を揃えてそれを言いますよね。
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やっぱり仕事が一緒とか、学生時代からの知り合いとかじゃないと、相手に対してハードルが上がるよね。
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それは有りますね。やっぱりお金よりも性格重視と言いながらも、本音では外見や年収を気にするので、木に竹を接ぐって分かっているけどその矛盾からなかなか相手を選べないんですよね。
男女の出会いについての会話となります。
木に竹を接ぐの類義語
「木に竹を接ぐ」の類義語には、「矛盾」「道理に合わない」「非論理的」「理不尽」「ピント外れ」「不合理」「二転三転する」「支離滅裂」などの言葉が挙げられます。
木に竹を接ぐの対義語
「木に竹を接ぐ」の対義語には、「整合性が取れている」「両立」「正当」「妥当」「公正」「ロジック」などの言葉が挙げられます。
木に竹を接ぐまとめ
「木に竹を接ぐ」は話や説明などで矛盾が多いなど前後のつじつまが合わない事です。不自然な事をさも正論のように述べたり、全体の調和が取れないといった喩えとして使われ、正に木と竹という性質が違うものを強引に接ぎ合わせる事を言い表しています。