木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
「木に縁りて魚を求む」という言葉はそれほど世間に認知されている言葉であり、中国で生まれた故事成語ですが、その意味を知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はそんな「木に縁りて魚を求む」について詳しくご紹介していきます。
この記事の目次
木に縁りて魚を求むの意味とは
「木に縁りて魚を求む」とは、方法や手段を間違えると目的を達成できない・物事の全体を見失うという意味をもつ言葉です。
木に縁りて魚を求むの由来
「木に縁りて魚を求む」は、昔中国の儒学者の孟子という人が、武力で天下統一をしようとした王様に「まるで木に登って魚を捕えようとしているくらい不可能なことだ」と言ったことから生まれた言葉です。
普段の会話などではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、一般常識として覚えておいて損はない言葉でしょう。
木に縁りて魚を求むの文章・例文
例文1.彼女は木に縁りて魚を求むような努力をしたため、試験に落ちてしまった。
例文2.英会話を身につけたいなら、英文法の勉強ばかりしていては木に縁りて魚を求むだ。
例文3.動物アレルギーの彼にデートで猫カフェを提案するのは木に縁りて魚を求むだろう。
例文4.彼をリーダーにしたのは木に縁りて魚を求むだったのではないだろうか。
例文5.木に縁りて魚を求むような方法では成功できない。
見当違い・物事の全体を見失うという意味で使われています。
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木に縁りて魚を求むの会話例
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A君への誕生日プレゼントにお酒をあげようかなあと考えているんだけど、どう思う?
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A君は確か下戸だからそのプレゼントは木に縁りて魚を求むなんじゃない?
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そうか、そしたら最新作のゲームにしよう!
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うーん…A君ってゲームあんまりしなかった気が・・・。
日常会話であまり耳にすることは少ないかもしれませんね。
木に縁りて魚を求むの類義語
「木に縁りて魚を求む」と関連する言葉には「見当違い」「天に橋をかける」「山に蛤を求む」「水を煎りて氷を作る」「水中に火を求む」などがあります。
木に縁りて魚を求むまとめ
今回は「木に縁りて魚を求む」について詳しくご紹介しました。
目標に向けて努力をしていても、方法や手段を誤っていては、目標に達成することは難しいでしょう。
こうした「木に縁りて魚を求む」ような状態にならないように、物事の根本を理解したり、綿密な計画をたてることが大切でしょう。