「本末転倒」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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本末転倒(ほんまつてんとう)

業務の効率化を目指して新しいシステムを導入したところ、そのシステムの操作自体に大幅な時間を取られて逆に利益を損失してしまう。これは極端な例ではありますが、そんな当初目的としていたことと得られた結果、今の状況が逆転してしまうというような場面は日常生活の中でもよく見られることだと思います。今回はそんな場面に使うことができる「本末転倒」という言葉について、紹介してみたいと思います。

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本末転倒の意味とは

当初の目的と今の結果が逆転してしまっているような状態を表す時などによく使われる言葉です。結果とそこに至るまでの過程であったり、目的と手段というような重要な事柄とそうでない類するものの優先順位が逆転してしまうケースを、本末転倒という言い方をします。

 

分かりやすい例をあげると、大学生の本分は勉学であるにも関わらず、アルバイトばかりやって学業が疎かになるケースです。本来、勉強をする為に大学に入ったにも関わらず、勉強を疎かにして、バイトばかりしている現状は勉強をするという目的に対して現状が明らかに優先順位が逆転しており、まさしく本末転倒と言えるでしょう。
また木の根本から末端までを示し、事の始まりから終わりまでを意味する「本末」という言葉と、それまで動いていたものが何かをきっかけにひっくり返る「転倒」という言葉が合わさって出来ている四字熟語です。

本末転倒の由来

鎌倉の時代に勢力を持っていた本山の宗教と末端の宗教の力関係が覆ってしまった出来事に対して使われたことが始まりとされています。
また、最も重要なことと些細な意味のないことが置き換わってしまっている状況などにも古くから使われていたそうです。

本末転倒の文章・例文

例文1.翌日のテストで満点を取るために徹夜で勉強した結果テスト中に寝てしまい、赤点を取るという本末転倒な結果で終わる。
例文2.服装指定がない会社説明会で目立たないようにスーツで行ったら周りが全員私服だった、本末転倒だ。
例文3.料理中、濃さが足りないと思い塩を加えたら砂糖と間違えて本末転倒な味付けになってしまった。
例文4.本末転倒、好きなように生きていくために始めた路上ライブでトラブルに巻き込まれてしまった。
例文5.金持ちになるために起業したのに事業に失敗して借金まみれ、本末転倒だな。
日常のあらゆる場面で使うことができる便利な言葉だと感じますし、常に自分の行動や言動が原理原則、目的や目標に即しているのか考える必要もあるでしょう。

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本末転倒の会話例

  • そういえばダイエットすると宣言していたけど、まだ頑張っているの?

  • はい!まだ続いてますよ、毎週末に宅配ピザをとるのが楽しみで頑張っています。

  • 頑張っているのはわかるんだけど…体重を落とすのが目的なのに、週末にドカ食いしているは本末転倒じゃない?
    体重を落とす為に頑張っているのではなくて、ドカ食いをする事が目的になってしまっているんじゃない?

  • 頑張ってる割に減らないと悩んでいたんです…やっぱり本末転倒になってますよね?
    もう一度気を引き締めて頑張ってみます!

ダイエットをする!と宣言する人は多いでしょうが、チートデーでたくさん食べる事が目標で一向に体重が減らずに本末転倒であるという会話でした。

本末転倒の類義語

本末転倒の類義語としては「主客転倒」「捨根注枝」などが挙げられます。また慣用句で近い言葉としては「元も子もない」なども挙げられるでしょう。

本末転倒まとめ

始めた当初目的としていたことと、今行っていることの目的が逆転してしまっているという状況は誰しも一度や二度経験したことがあると思います。特に最近はインターネットの発展によって、それこそ本末転倒に繋がりそうな誘惑がそこかしこに存在しておりますが、どれだけ本末転倒な結果を繰り返してしまったとしても、その過程は自身の糧となっています。本末転倒という言葉によく心当たりがある生活をしてしまっている方は、この言葉を心の中で唱えながら毎日を過ごしてみるのも悪くはないかもしれません。

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