「杞憂」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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杞憂(きゆう)

古い昔に起こった出来事から成り立った言葉を故事成語と言い、特に中国の古典に書かれている故事から生まれたものがたくさんあります。「杞憂」という言葉も故事成語の一つですが、どのような意味があるのか、どのように成り立ったのかについてわかりやすくまとめました。

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杞憂の意味とは

杞憂とは、「余計な心配」のことを意味します。憂という字は「うれい」と読み、心配するという意味を持っています。「備えあれば憂いなし」でも憂の字が使われており、「前もって準備しておけば心配することはない」ということわざです。

杞憂の由来

杞憂の杞は古代中国において存在した国の名称です。杞は小さな国であったため、歴史書等に登場することはあまりありません。
杞憂の由来ですが、杞で暮らす人々は、天(空)がある日突然落ちてきたり、いつか大地が割れたり崩れたりするのではないかという起こりえない心配をしていたことから、杞憂という言葉が生まれたとされています。

杞憂の文章・例文

例文1.明日は雨が降るのではと心配していたが杞憂だった。
例文2.嫌な予感がするが、杞憂であってほしい。
例文3.何かあったのでは急いで帰宅したが、杞憂に終わった。
例文4.杞憂なら良いが、万全な準備をしておくに越したことは無い。
例文5.彼なら大丈夫だ、それは杞憂だよ。
人の安全を心配したり物事がうまく進むか気にするのは誰しもあることで、どんな人でも杞憂を経験しているはずです。

杞憂の会話例

  • 明日の天気は晴れと予報されていたけれど、もしかしたら雨が降るかもしれない。雨だったら道が混み合うし、目的地にたどり着くまでの時間がかかるかもしれない。かと言って出発を早めることもできないし、どうしたらいいんだろう。

  • 日程を変えることもできないし、電車や飛行機での移動も考えないといけないね。

  • おはよう。とてもいい天気だ!雨が降らなくて良かったよ。昨日は色々心配しすぎて全く眠れなかったよ。

  • 杞憂に終わって良かったね。でも次回も同じことで悩まなくても良いように、しっかりプランを考えておくことが大事だね。

特に天気のような自然現象においては自分の力ではどうすることもできないので、余計に心配してしまいがちです。杞憂となれば良いですが、心配しなくても良いようにできる限り代替手段を考えておきたいものです。

杞憂の類義語

杞憂には明確な類義語はありませんが、「取り越し苦労」が最も意味が近いかもしれません。心配という意味を表す言葉は「憂い」や「憂慮」等がありますが、「余計な」心配だったという意味は含まれていません。

杞憂まとめ

日常会話では、杞憂という言葉を発することはあまりないかも知れません。しかし、文学や書物等ではよく使われる表現で、意味が分からないと話の流れが理解しにくいことがあります。故事成語の中では比較的多くの人に知られている言葉ですので、覚えておくと良いでしょう。

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