「柳に風」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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柳に風(やなぎにかぜ)

何かと良く使われる言葉なので、曖昧ながらも感覚的に覚えている言葉ってありますよね。辞書などできちんと調べた訳ではないので正確な意味は分からないが、何となく日常で使いこなしているという感じです。「柳に風」は正にそんな言葉で、ある程度の大枠では説明できるがハッキリと核心めいては難しく、それでも通じてしまうのです。そんな「柳に風」について解説をさせて頂きます。

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柳に風の意味とは

「柳に風」の意味は以下の通りとなります。
(1)逆らわない、穏やか、やり過ごす等。
(2)柳の細長い葉が風になびく様から、転じて、穏やかにあしらう。
(3)強い口調にも、さらりと巧みにかわしやり過ごす。
(4)「柳に風と受け流す」といった使い方が有名。
要するに、波風を立てず事を荒立てないのが「柳に風」です。実に日本人らしい物事への対処法で、穏やかで逆らわなければ、そのまま自然と消えていくだろうというある種の楽観や容易さがあります。ですから、相手が強い口調で物言いしてもそれでも逆らわずにかわし、まるで合気道の様にも感じられるほどです。逆に言うなら物事をあまり真剣に対応せず、どんな事も力を抜いていい塩梅で対処するのが、最善策とも感じられます。似た言葉には、サラッとかわす、受け流す、軽くあしらう等があり「柳に風」同様にかわす事で世の中の揉め事を避けて、上手に生きていく処世術めいたものがあります。

柳に風の由来

「柳に風」は中国発祥と推測されますが、実は正確には未だに分かっていません。”柳”はシダレヤナギなどが有名な柳科の植物で、中国では5月の風物詩となっており、古代中国の有名な書物に数多く登場しているので中国と縁あるのは間違いありませんが、それ以上は何とも言いようがありません。

柳に風の文章・例文

例文1.母から勉強しなさいと毎日言われ続け、それを柳に風と受け流していたら、30歳を超えても未だにフリーターとなってしまった。
例文2.柳に風、そして空に浮かぶ雲のように世間とはかけ離れた生活を送るとストレスもなく快適だが、少し寂しい。
例文3.飄々とした柳に風の様な性格の人が羨ましくて仕方がない。
例文4.体力が劣る女性の方が長生きなのは、柳に風で生きる方が結局は人生勝ちなのだろう。
例文5.銀行窓口で働いていた時は、クレームを付けに来るお客も多かったっが、柳に風な接客対応を覚えてからは難なくこなせるようになった。

「柳に風」を日常生活に用いた例文となります。

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柳に風の会話例

  • 本当にもう、イライラするなー。

  • そんなに青筋立ててどうしたんですか?

  • またいつものお客さんから無理難題を押しつけられ、いい加減にイラッとしてね。

  • 怒る気持ちは分かりますけど、柳に風でサラッと受け流さないと仕事で参っちゃいますよ。

職場の先輩がお客にイライラしているので、同僚女性が宥めるといった会話です。

柳に風の類義語

「柳に風」の類義語には、「馬の耳に風」「柳の雪に折れなし」「のらりくらり」「右に左に受け流して」などの言葉が挙げられます。

柳に風まとめ

「柳に風」は柳の葉が風に流れる様子から、物事や問題などを上手くあしらう事で、逆らわないや穏やか、巧みにかわすといった意味合いの言葉です。真正面から向き合うのではなく、いい塩梅で対応するのが「柳に風」ならではの全てに対しての秘訣ではないでしょうか。

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